2021/05/08のアップデートにて、駆逐艦専用の夜戦カットインに変更が加えられました。同日実装の2021春イベントでは、新しい魚雷カットインパターンを活用した攻略も必要になってきます。以前までの内容も含まれますが、簡単にまとめたいと思います。

概要

駆逐艦専用夜戦カットインのパターンについて

駆逐艦専用主砲魚雷電探
(索敵5以上)
熟練見張員倍率備考
主魚電D型改三11-1.70625主魚電/魚魚主 2回判定
主魚電(2回:66%? 1回:33%?)
D型改二11-1.625
他主砲11-1.3
魚見電-1111.2魚見電(2回:50%? 1回:50%?)
見+電で夜戦回避+補正
※別途D型補正あり。下参照
主魚電/魚見電
併用
D型改三1111.70625
1.575
主魚電/魚見電/魚魚主 3回判定
(倍率は主魚電/魚見電)
D型改二1111.625
1.5
他主砲1111.3
1.2
魚魚水2水11.5魚魚水/魚魚魚 2回判定
魚魚水(2回:85%? 1回:15%?)
D型補正無し
魚水ド1水11.3魚水ド ドはドラム缶(輸送用)
魚水ド(2回:79%? 1回:21%?)
D型補正無し
魚魚主は「魚雷1/主砲1」1.3×2(汎用CI)を指す。「魚魚主」等はCI演出時に出てくる順番。
駆逐艦専用CIは練度80以上で1回or2回の攻撃回数判定が発生する。
参考:https://wikiwiki.jp/kancolle/夜戦
2回発動率は、集計された数値を私が勝手に丸めたもので、参考値です。大きく変わる可能性があります。
参考:https://twitter.com/mutekimuteki_/status/1393975890229354497
水表記は「水雷戦隊 熟練見張員」を指す(2021/06/11)

駆逐艦専用の魚雷カットインはこんな感じ。
上記の他、通常発動できるものも掲載しておきます。

汎用の夜戦カットインや連撃
攻撃の種類主砲副砲魚雷倍率/回数
カットイン32.0×1
211.75×1
21.5×2
111.3×2
連撃主砲/副砲合わせて2(主1+副砲多数可)1.2×2
その他上記条件を満たさない場合、或いはカットインや連撃の発動失敗した場合、自動的に単発攻撃となる。
敵潜水艦がいる場合、素対潜1以上の艦は対潜攻撃を優先
複数条件を満たしている場合、表上部の攻撃のみ発動判定を行う。その判定に単発攻撃になる。
他、駆逐艦専用カットイン・潜水艦専用カットイン・空母専用カットインがある。
キャップ(360)前の火力倍率。(2021/03/16)
参考:https://wikiwiki.jp/kancolle/夜戦

12.7cm連装砲D型改二や12.7cm連装砲D型改三の運用

「主魚見」と「魚見電」の夜戦カットインに関して、
12.7cm連装砲D型改二または12.7cm連装砲D型改三を使う場合に限り、
夜戦時カットイン倍率が上昇
します。

それぞれの倍率

●通常時

  • 主魚電・・・1.3倍
  • 魚見電・・・1.2倍

※それぞれ基礎倍率

●12.7cm連装砲D型改二

  • 主魚電・・・1.3×1.25=1.625
  • 魚見電・・・1.2×1.25=1.5

※1.25はD砲が1本の時の補正

●12.7cm連装砲D型改三

  • 主魚電・・・1.3×1.25×1.05=1.70625
  • 魚見電・・・1.2×1.25×1.05=1.575

※1.05はD型改三砲の補正

●D型改二+D型改三

  • 主魚電・・・1.3×1.4×1.05=1.911
  • 魚見電・・・1.2×1.4×1.05=1.764

※1.4はD砲が2本の時の補正。更新時点ではТашкент専用

折りたたみ内の通りですが、D砲系統が使えるかどうかで、出せる夜戦火力が大きく異なってきます。
「主魚電/魚見電」は、D型砲の採用が前提のカットインと覚えておきましょう。

水雷戦隊 熟練見張員の運用

水雷戦隊 熟練見張員は、駆逐艦に装備時にのみ専用の夜戦カットインパターンが発生します。
上記表の「魚魚水」と「魚水ド」ですね

この装備専用の強みとして、新規の「魚魚水」と、今までの「魚雷カットイン(魚魚魚)」の
複数判定を、今までと同じ様な装備例で行うことが出来ます

「魚雷/魚雷/水雷戦隊 熟練見張員」装備時

  • 「魚魚水」の発動判定(1.5倍攻撃)
    • 練度80以上の場合2回攻撃(85%程度?)か1回攻撃(15%程度?)の判定
      練度79以下の場合1回攻撃
  • 「魚魚魚」の発動判定(1.5倍攻撃) ※「魚魚水」不発時
    • 練度に関わらず2回攻撃

要するに、従来は「魚魚魚」カットインが発動するかどうかのサイコロを1回回すだけでしたが、
新仕様では、「魚魚水」と「魚魚魚」のサイコロを2回回せるようになりました。

駆逐艦に限った話ですが、夜戦カットインの発動率が大きく改善されたということですね。
※1回攻撃のパターンが混じりますが、差し引いても火力期待値が大きく上昇

基本的には今までの「魚魚魚」と、新たな「魚魚水」のみ覚えておけばOK。
魚水ド」については、イベント等でルート制限がある場合に採用するイメージとなります。

備考

駆逐艦専用の夜戦カットインです。軽巡級以上等で同様の構成にしても発動しません。

●既に書いた通り、駆逐艦専用のカットインは1回攻撃と2回攻撃のものがあります。
2回攻撃のものが発動した場合、カットインの着弾時にワンテンポ遅れてダメージが表示されます。
※通常魚雷カットインは変わらないので誤認に注意。
カットイン演出で見張員があるかどうかで見分け可能。

●「水雷戦隊 熟練見張員」に大きな装備ボーナスが付いています。
日本の駆逐や軽巡であれば、カットインでなくても採用を検討したいです。

「魚魚水」「主魚見電」等の採用は、練度80以上を前提にする必要があります。
それ以下の場合、2回攻撃率を減らす事に。
今後メイン駆逐に関しては、練度80以上を一つの指標にしたいです。

「魚魚水」「主魚見電」は、夜戦の期待値だけを見るのであれば、
「魚魚水」の方が殆どの場面で安定します。
「主魚見電」は、特定条件での最大火力が「魚魚水」よりも高くなります。

●各カットイン毎に、発動率は変化します。夜戦カットイン発動率は
以下の種別係数や、艦の練度/運や夜戦装備等の諸条件により変動します。

種別係数を開く
カットイン演出係数
主主主140
主主副130
魚魚魚122
魚魚主115
主魚電(駆逐)※115
魚見電(駆逐)※140
魚魚水(駆逐)※124
魚ド水(駆逐)?
電魚(潜水)?
魚魚魚(潜水)?
2021/06/24時点。※が入っているものはアプデ後の推計値。
変更されている等、間違っている可能性があります。

これだけ見てもわからないと思いますが、
数値が高いほど発動率が低いです。
記載しきれないので種別係数のみ掲載。

「熟練見張員」が夜戦時のカットイン発動率を上昇させますが、
「水雷戦隊 熟練見張員」は、その補正値が大きいです。
これは、駆逐/軽巡/雷巡(その他の水雷艦は不明)にのみ確認されています。
※熟練見張員=5,水雷戦隊 熟練見張員=9 (参考)
※改修値や他の要素によるものかもしれず、現状では検証待ち。
関連:夜戦装備(探照灯/照明弾/夜偵/熟練見張員)の使い方

●駆逐艦での魚雷カットイン発動率が上がったこと、また、2021/03に
夜戦火力キャップが360となったこと等から、駆逐艦運改修の優位性が大きく落ちています。
関連:まるゆ運改修 おすすめ艦や改装順に関して

●「水雷戦隊 熟練見張員」は射程「中」装備なので、キラ付け等にも優秀です。
装備プリセット登録しておくと、キラ付けにも便利です。

D型改二とD型改三は特に夕雲型に、水見張は日本駆逐や軽巡等に、
強力な装備ボーナス補正があります。具体的な数値に関しては、wikiを参照してください。

(何れもwikiwikiのリンク)

運用例(装備例)

魚魚水

魚魚水-駆逐艦カットイン装備

今後駆逐艦で基本になりそうな魚雷カットイン構成です。

  • 魚魚水(1.5 × 1or2)
  • 魚魚魚(1.5 × 2)

と、それぞれの発動判定があり、
どちらかが発動すれば高倍率のダメージが期待できます。

補強増設なしでも発動可能です。但し、増設採用することで、
魚雷1本分の火力を増強することが可能
駆逐艦は夜戦火力キャップに届かないので、
特効倍率を含めると、この1スロットの火力差は非常に大きくなります

水雷戦隊 熟練見張員の採用優先順位

「主魚電/魚見電」の装備パターンについては、水見張りを使わなくても
発動判定が複数回あります。そのため、水見張りに制限がある場合、
単発しか発動できない「魚魚魚(魚雷複数)」のカットインについて、
「魚魚水」のカットイン装備構成にすることを優先したいです。

その他、判断するところはいくつかありますが、

  • 装備ボーナス補正のある日本駆逐
  • 火力が高い艦/特効倍率が高い艦
  • 運が低い艦

といった条件を持つ艦に、優先して装備するのが基本になりそう。

※あくまでもざっくり判定なので、実際の編成に合わせて調整する必要があります。

魚水ド

魚水ド-駆逐艦カットイン装備

主に、ドラム缶(輸送用)専用のルート固定がある場合に、
補強増設を開けていれば採用できる構成。画像例で

  • 魚魚水(1.5 × 1or2)
  • 魚水ド(1.3 × 1or2)
  • 魚魚魚(1.5 × 2)

と、3回発動判定があるため、ある程度の倍率でカットインが期待できます。

補強増設がない場合、魚雷を一本にすると魚水ド(1.3×1or2)のみのカットインとなります。
この場合は「魚雷+魚雷+ドラム」と装備し、このカットインは使わないのが無難。

主魚電/魚見電

主魚電+魚見電-駆逐艦カットイン装備

画像のような装備構成にすることで、
12.7cm連装砲D型改三装備時の扱いを受け、

  • 主魚電(1.70625倍×1or2)
  • 魚見電(1.575倍×1or2)
  • 魚魚主(1.3×2)

と、3回のカットイン発動判定があります。
上のカットインが一番強力ですが、それが発動するとは限りません。
※D型改二/それ以外の装備構成だと火力倍率が変わるため注意。

※例外になりますが、長波の場合は見張員部分を
「精鋭水雷戦隊 司令部」にして、とにかく火力を意識するパターンもあります。

主魚電(見)装備を採用する場面

基本的に、雑に運用するだけであれば魚魚水(或いは魚魚魚)カットインで良いですが、
このカットインは以下のような場面で採用を検討したいです。

  • 魚魚水よりも主魚電の方が火力が高くなる場合
  • 昼戦の砲戦火力が欲しい場合
  • 索敵条件等で電探が欲しい場合
  • PT小鬼群対策を兼ねたい場合
  • 道中夜戦で夜戦回避補正を載せたい場合

等が考えられます。

※前提として、夜戦火力に期待する場合はD型改二/D型改三を使う必要あり。

魚魚水よりも主魚電の方が火力が高くなる場合

例えば上記の長波で、画像の装備例の場合は
「主魚見」カットインの方が、「魚魚水」カットインよりも、高火力です。

但し、高火力になるかどうかは

  • D型改三を使うかどうか
    • D型改二だと火力が落ちる/他は論外
  • 「主魚電」が発動するかどうか
    • 「魚見電」だと火力が若干落ちる。「魚魚主」は他に比べ火力不足
  •  使う駆逐艦に装備ボーナス補正が乗るかどうか
  • 使っている装備の改修度合いはどうか

といった多数の要素によって変わってくるため、
具体的には1隻1隻計算しないと何ともいえません。

あくまでざっくりとした目安で評価するのであれば、
「夕雲型改二」「秋雲」「島風」はD型改三を載せた「主魚電」の方が
最大火力が高くなりがち
D型改二を使う場合、殆ど「魚魚水」の装備構成が、高火力になりそう。

その他、「魚魚水」の方がいいけども、「水雷戦隊 熟練見張員」の
数が足りていない場合に編成すると言ったことも考えられます。

※最大火力の「主魚電の2回攻撃」と「魚魚水(魚魚魚)の2回攻撃」
を単純に比較した場合、主魚電の方が、発動率は低くなります。
「魚魚水」の方が、高い火力で安定したダメージを出すことが可能です。

昼戦の砲戦火力が欲しい場合

ありそうな場面としては、空母機動部隊で道中水雷戦隊との戦闘があります。
また、機動部隊の場合ボスでも第二艦隊砲撃戦が起こりがちなので、
その火力リソースとしても有効。

2021春イベントであれば、水雷戦隊での砲撃戦が必要な場面が複数見られました。
昼戦火力は特効込みになると大きく変わるので、使っていきたいですね。

索敵条件等で電探が欲しい場合

これは主に、水雷戦隊で索敵装備が足りていない場合になります。
また、「電探個数」が条件になる際にも有用ですね。

PT小鬼群対策を兼ねたい場合

「見張員」と「主砲」の組み合わせで、PT小鬼群に対して
命中補正の向上が期待されます。

PT小鬼群対策の装備例
艦種装備1装備2装備3備考
駆逐艦熟練見張員主砲(主砲/機銃)見+主+機が強い。
2スロ以上必要。
駆逐は他艦種より当てる
熟練見張員機銃(主砲/機銃)
軽巡級熟練見張員小口径主砲(副砲/機銃)
熟練見張員副砲(小口径主砲/機銃)
航巡や航戦熟練見張員瑞雲(水爆?水戦も?)機銃/副砲副砲もセットで有効
※機銃部分に武装大発/装甲艇(AB艇)が含まれると考えられます。
※曖昧な表です。感覚で使っている例をあげただけなので鵜呑みにしないでください。
より詳しいPT小鬼命中検証(2017夏E6・2018初秋E3)(スプレットシート/作成者のブログ)も参考に
道中夜戦で夜戦回避補正を載せたい場合

駆逐艦に限り「索敵値5以上の電探」と「見張員」を装備することで、
夜戦時に回避能力が向上します(運営ツイート)

どの程度の影響があるかは不明ですが、道中夜戦マップでは検討事項になるでしょう。

まとめ

同時実装の2021春イベントでは、ドラム缶(輸送用)の条件・索敵の条件があり、
新規の夜戦カットイン構成が強く出やすい場面が多かったです。

雑に考えるなら、基本的には「魚魚水」で良いと思いますが、
自艦隊全体を見たり、細かい装備構成を見直すと「主魚電(見)」の装備構成が
有効な場面が増えてくると思います。

火力計算をして、上手く使えるようになっておきたいですね。