2021/03/01のアップデートにて、いわゆる「火力キャップ」の上限が変更されました。通常海域の攻略はもちろん、イベントにも大きな影響を与えるシステム変更なので、確認しておきましょう。

概要

戦闘旧キャップ
(~2021/03)
新キャップ
(2021/03~)
昼戦(砲撃戦)180220
昼戦(雷撃戦)150180
夜戦300360
航空戦150170
対潜150170
支援(砲撃)150170
キャップ後攻撃力 = キャップ値 + √(キャップ前攻撃力 - キャップ値)
参考:https://wikiwiki.jp/kancolle/戦闘について(2021/03/06確認)

艦これでは火力キャップという概念があります。
火力キャップとは、各戦闘行動に対する火力の上限のことで、
キャップに到達するとそれ以上の火力は√で丸められた数値となります。


(火力キャップが220の時のイメージ)

火力キャップに到達すると、それ以上の火力を稼いでも、
稼いだ分の数値が大きく減衰します。

実際には「同航戦」や「反航戦」等の交戦形態はもちろん、様々な要素が
影響するのでこんなに単純ではありませんが、イメージとしては画像のように
「一定以上の火力値は余り意味を持たない」数値になってきます。

今回の更新によって、キャップの上限が大きく更新されたため、
意味を持たない火力の部分が少なくなりました。

実際の火力計算は

を使い、シミュレーションしてみることをおすすめします。
※既に新キャップに対応されています。


各キャップ値の例

全体的に具体例がガチ勢向け前提の装備構成です。
幾つか参考に、サイト内のリンク先を掲載していますが、
この記事を更新した時点では旧キャップでの記述のままです。(2021/03/06現在)

昼戦(砲撃戦)

昼戦(砲撃戦)T有利同航戦反航戦T不利
単縦陣180216272364
複縦陣226272341-
梯形陣241290364-
第四警戒航行序列161194245328
第二警戒航行序列178214270362
※221に到達する数値。
単縦陣は通常VS通常。連合艦隊は連合VS連合(第一艦隊)。
(2021/03/07作成)

昼戦(砲撃戦)の火力キャップは「180」から「220」に変更されました。
実用上は大和/武蔵で火力キャップを意識するかも..といった感じで、
T有利でもなければ火力キャップに到達しません。

戦艦の具体例

例えば良く特効艦となる金剛型では、今まで可能だった
「同航戦」火力キャップ到達が主砲2本では不可能になりました。
練度や改修次第ですが、特効艦の命中補正も加味した
「46cm三連装砲改」2本積みをなんかも考える必要がありそうです。

武蔵は連合艦隊(第四)で「反航戦」での火力キャップが狙える艦になります。
今までは1スロ水戦に割くことが多かったですが、今後は主砲3本欲しい場面が増えそう。

また、長門/陸奥の特殊攻撃も変わってきそうです。
今までは火力キャップのある前提で、長門の2本目には
命中のある主砲を装備していました。

そして、画像のように【射程:超長】【射程:長】
と並べ、タッチの発動順を意識した編成が多かったですが、
今後は長門/陸奥共に46改や51砲を積んで、1手目のタッチはランダムで
火力を優先となってくるかもしれません。

※画像の長門なら、同航戦/連合(第二)VS連合の条件で、
最終攻撃力が568迄向上します。
陸奥が画像で524ですが、試製51砲MAX2本に変えると552まで伸びてきます。

※何れも高練度や改修を前提としてコメントしているため、
各艦隊でこのまま運用すると全く命中しない..ということは十分起こりうると思います

Nelson Touchに関しても、火力キャップ向上の恩恵を受けていますね。
特に大和や武蔵をタッチに巻き込む場合、火力向上が見込めそうです。

他、T有利での砲撃戦では、火力キャップ開放の恩恵を受けやすくなりそうです。
また、今まで以上に主砲の改修や徹甲弾の改修に気を使っていきたいです。

イベントへの影響は敵編成次第ですが、クリティカル時の昼砲戦
投射ダメージは大きく伸びそうですね。

空母の具体例

また、空母も砲撃戦火力キャップ開放の恩恵を大きく受けています。(戦艦より大きい)

例えば砲撃戦火力が65ある瑞鶴等であれば3スロットの攻撃機で
「単縦陣同航戦」での火力キャップに到達可能です(画像例で最終攻撃力が223)。
ですが、これが軽空母になると全く届きません(画像例で最終攻撃力が202)。
例えばよく使われる瑞鳳でも、4スロット装備することで届くかどうか…
という感じになってきます。

砲撃戦を意識する場合、今まで以上に

  • 攻撃機をしっかり積んでキャップ火力に近づける
  • 水戦を改修して空母の攻撃機を増やす

ことが重要になるかもしれません。

通常海域での活用(対地例)

キャップに到達しやすい数値として対地火力が挙げられます。

6-4の「砲台小鬼」何かは旧火力キャップでは制限があり、昼戦で取りこぼしやすい敵でした。
具体的な例としては、駆逐で砲台小鬼に対地攻撃した場合、旧火力キャップでは、
クリティカルでも出ない限り2回攻撃しないと倒せませんでした。


(作戦室 Jervis ORさんから画像作成。)

これが、今回火力キャップが220に更新されたことで、
非クリティカルでも倒せるダメージ域が大きく増加。
6-4だと砲台小鬼が最大3隻でますが、海域として
攻略しやすくなった例になると思います。


(作戦室 Jervis ORさんから画像作成。)

似たような例として、4-5の港湾棲姫(前哨戦)があります。
慣れてる方は高速+統一で、港湾棲姫を昼戦で倒すことを目的にしつつ編成を組むことが多かった..
のですが、画像のような熊野だと、ダメージ幅が10~90程度で若干火力不足でした。
これが火力キャップの更新により、50~で殴れるようになり、大きく火力が上昇した例になります。

4-5については空母や戦艦枠も同様で、全体的に昼S率が向上。
大きく周回が変化する海域だと思います。

その他、5-5上ルートで武蔵や大和を採用している場合、
南方棲戦鬼(レ級編成)撃破が多少簡単になりそうです。

昼戦(雷撃戦)

昼戦(雷撃戦)T有利同航戦反航戦T不利
単縦陣145175220-
第四警戒航行序列135165210-
第二警戒航行序列152185235-
※180に到達する数値。
単縦陣は通常VS通常。連合艦隊は連合VS連合(第一艦隊)。
(2021/03/06作成)

雷撃戦の火力キャップは「150」から「180」に変更されました。

特に影響があるのが北上と大井で、
「魚雷2+甲標的」装備編成での開幕雷撃が最大限活かせるようになりました。

また、特効が無くても「駆逐ナ級後期型IIflagship」を倒せる場面が大きく増えました。
最終海域でも活躍が見られるかもしれません。
※キャップ360あれば、艦種補正等と合わせて十分有力打が出るかも

もともと通常海域では、4-5や6-2で北上/大井を採用することがありましたが、
今回のキャップ開放でより恩恵を受けたと言えそうです。

夜戦

夜戦の火力キャップは「300」から「360」に変更されました。

※以下「夜偵込み」で数字を出しています

雷巡を例に上げると、北上様に魚雷カットインさせることにより、
画像例で夜戦火力365迄到達することが可能。

一方夜戦連撃(画像大井)だと夜戦火力は305であり、大きく届いていません。
また、一時期採用のあった「主砲/魚雷/甲標的」装備も使う理由がなくなったと思います。

今後は魚雷装備が標準になりそうですし、北上・大井の運改修を検討しても良いのかも。
※特効環境になってから雷巡を2隻並べる場面はイベントでは殆どないと思います。
大井運改修するなら北上のサブ育てたほうが手っ取り早そう。

その他、一番火力の高い駆逐艦として夕立が挙げられますが、
夕立は、画像例で夜戦火力338。駆逐艦は夜戦キャップに到達不可能になりました。

また、重巡等も厳しいですが、一部艦は到達可能。
例えば鳥海は、画像のような装備例で夜戦火力361と、火力キャップに到達可能です。
※主砲積みは昼戦の単発攻撃も意識した例です。

今後のイベント海域の夜戦を考慮した編成例として、ありそうな1例として

  • カットイン艦は魚雷を3(4)積み等、1隻としての夜戦火力を高める方向で考える
  • 探照灯や夜偵等の装備枠が足りなくなるので、
    バフ装備は1枠に集める(特にGotlandや日進等)
  • 夜偵艦はしっかりレベルを上げておきたい/未ケッコンなら夜偵2積みを強く検討したい

といった方向性が考えられます。(※特に敵艦の装甲が上がった上での対応を想定)
今まで余裕を持ってやっていた1スロ対潜等装備枠の取り合いが苛烈になりそう。

その他、主砲3積みによるカットインも恩恵を受けています。
実用上魚雷カットインの方がダメージ効率の良い場面が多そうですが、
選択肢として覚えておくと良さそうですね。

僚艦夜戦突撃

火力キャップ開放で大きく強化されたトピックとして、「僚艦夜戦突撃」が挙げられます。
発動時基本の火力補正が1.9倍と高く、金剛改二丙や比叡改二丙であれば、
容易に夜戦キャップ到達が可能。また、画像のように、夜戦装備を乗せる余裕もあります。

上記は1例ですが、金剛型に特効が乗る場面等で、
画像のような編成/装備例を見かけることがあるかもしれません。

※現状のイベントだと戦艦空母の数での制限がきついことが多いので、
それを加味してまで採用されるかどうかはまだまだ不透明です。
このまま運用するなら運改修もあるいは…

通常海域での運用

一番大きく変わったのが5-3や5-5で、
レ級eliteや南方棲戦姫の装甲を抜くのが容易になりました。


(作戦室 Jervis ORさんから画像作成。旧キャップの部分は加工)

例は北上をあげたので極端ですが、ダメージ域は大きく変わります。
とはいえ通常海域では、もともと夜戦に関しては制約
になっていた所があまりなかったかも。
今後のイベントでどうなるか…といった感じですね。

航空戦

航空戦の火力キャップは「150」から「170」に変更されました。

「大きいスロット」に「強い艦攻」を載せて「150%倍率が出る」
事によってキャップ到達が可能。

実用上は道中での撃墜もあり、そこまで気にしなくて良いと思います。

対潜

対潜の火力キャップは「150」から「170」に変更されました。

対潜キャップは画像のように「単横陣(第四警戒航行序列)」で「4スロ対潜装備」
をしっかり装備することで、到達可能かどうかという感じ。

(物凄い装甲の潜水艦とかでない限り、)実用上は気にしなくて良いと思います。

支援(砲撃)

支援艦隊T有利同航戦反航戦T不利
単縦陣139167210281
※171に到達する数字。(2021/03/06作成)

支援艦隊のキャップは「150」から「170」に変更されました。

具体例

※以下ある程度「命中のある主砲」を所持している・甲作戦想定で記述しています。

支援で採用する艦は今までとあまり変わりませんが、今まで147で良かったところが、
「同航戦火力の167以上」を目安に装備するように変更したいです。

支援の装備は人によって手持ちが違うので、大きな目安しか言えませんが、

  • キラ付けは必ずする
  • 燃費の優先度を下げ、運/火力の高い艦を選出する
  • 主砲3/電探1を基本の装備にし、装備した時表示火力が167(170)以上
    ※170は駆逐ナ級後期型IIflagship同航戦確殺ライン
  • 命中値の高い主砲を装備する(作る)
  • 増設に10cm副砲や機銃・見張員等を忘れず装備する

このような点を意識すれば、大きな失敗は少なくなると思います。

※殆どの提督は、支援艦隊は同航戦の火力キャップ(戦艦なら表示167)前後を
最大値の目標にして、反航戦の数字は追わないほうが良いと思います。
特に命中のある主砲が少ない方は、無理に主砲を3本装備するよりも、
主砲2本/電探2個の装備構成からはじめると失敗しにくいと思います。

支援艦隊は
特に「命中値と火力値を両立した主砲」をあまり持っていない場合、
下手に同航戦火力キャップを意識すると、命中率が足りずに困る事があると思います

上記のようなサイトを活用し、実際の命中率を見ながら、
目的に応じた撃破率や大破率の高い編成を組むのがいいですね。

また、大和改や武蔵改二を使うことで命中値をある程度維持しつつ、
反航戦火力キャップへの到達が現実的になります。(画像は反航戦キャップの例)
狙うべきかどうかは提督によると思いますが、こういう事もできるようになりました。

他、空母の赤城(戊)/加賀(戊/護)や翔鶴/飛龍なんかも優秀。
例えば赤城改二戊であれば、画像のような編成で、反航戦火力と命中を両立することが出来ますね。
(画像は反航戦で駆逐ナ級後期型IIflagship確殺の例)

※雷撃支援のキャップも上がってるようですが
実用性不明なので支援(砲撃)としています。

まとめ

全て大きな変更ですが、特に意識しないといけないのは、
「昼砲撃戦」「夜戦」「支援艦隊」の3つでしょうか。

この記事はキャップだけ取り扱ったので、実際には徹甲弾補正とか(史実)特効補正とか、
様々な補正を把握して、シミュレーションしていく必要があります。

具体的な細かい計算は、
wikiwikiの「戦闘について」に全て書いてあるので、何度も見直しておくことをおすすめ。
https://wikiwiki.jp/kancolle/戦闘について

通常海域については、特に4-5,6-4を始めとして、
多くの海域で恩恵を受けるといえます。

イベント海域は運営がどのような調整をするかで変わってくるので、
実情を見つつ対応したいですね。