運のステータスは艦毎に決まっていますが、まるゆを活用することで、運改修を行うことができます。この記事では、運改修の候補艦について簡単にまとめています。

(2015/09/05 記事の修正・追記等)
(2017/05/28 運キャップについての記述修正など)
(2018/04/17 記事内容修正)
(2020/05/30 記事内容更新・タイトル変更)
(2021/07/14 更新)
(2022/05/08 長門の推定式反映)
(2022/10/30 大和改二実装分の想定を反映→調整)

運改修時に必要な知識・注意点等について

記事を分割しました。運改修の基本的な知識については、以下を確認してください。

おすすめの対象艦について

運改修候補

艦種艦名まるゆ
必要数
備考
先制雷撃艦矢矧改二乙22夜偵+先制雷撃でも軽巡枠で夜戦キャップ付近まで火力が稼げる。
北上改二14魚雷カットインでの火力キャップ艦。
史実艦としての出番はともかく雷撃要員として。
大井改二24北上と2隻並べる時があると思うなら。
最上改二特21重巡枠で先制雷撃が出来、開幕雷撃や大型探照灯が運用できる。
タッチ
支援艦
長門改二-長門特殊攻撃用に。支援でも優秀。
Nelson改-ネルソンタッチ用に。支援でも優秀。
史実艦--主に第二艦隊で魚雷カットインをする艦。特に重巡級。
※最近は優先度が落ちつつある
特定の戦艦--支援艦隊・タッチ用に。長門改二や武蔵・大和等
まるゆ必要数は運51を目安に算出。未ケッコン想定。(2021/07/13)

どの艦の運をあげたら良いのかについては、実用を考えるとこんな感じ。
環境の変化により、記事を見られたタイミングで古くなっている可能性があります
以下の紹介とセットで確認してください。

※イベント甲作戦での「高難易度海域」での運用を想定しています。
※夜戦キャップに言及している場合、
上位装備の採用や夜偵の発動を前提としています。

おすすめ艦の紹介

矢矧

矢矧改二乙は、先制雷撃が可能且つ、夜戦火力キャップに届く軽巡です。
魚雷を複数装備することである程度高火力の先制雷撃ができるため、
ナ級IIを大破~撃沈に追い込む等、イベントでもある程度の仕事が期待できます。

他、右のような装備例にすることで、夜偵を装備しつつ夜戦キャップ攻撃も可能。
夜偵を装備しつつ夜戦火力キャップ付近攻撃できる艦は限られるので、
史実艦を問わずに運用できうる魚雷カットイン艦として優秀です。

なお、軽巡枠で先制雷撃できる夕張や阿武隈に関しては、
夜戦火力キャップ(360)に大きく届かないという問題があります。
また、射程短の特性以外は矢矧が全部まかなえてしまうので、
これから運改修するのであれば矢矧のみで良いでしょう。

他、能代も甲標的は装備できないですが、こちらも
夜偵を維持しつつ高火力の魚雷カットインが可能な艦となります。

軽巡枠は夜戦装備キャリアーのGotlandが常に枠争いに入ってくるのが難点。
矢矧は夜偵装備が可能ですが、採用時には
大型探照灯や照明弾の装備枠に悩むことになります。(それを加味しても採用価値は高い)

軽巡枠を火力艦に出来るのは矢矧のみなので、運改修優先度は非常に高いと考えます。
(能代も出来るけど、先制雷撃は不可。)

北上・大井

雷巡は、雷撃戦火力キャップ(180)や夜戦火力キャップ(360)が
向上したことにより、史実艦でなくても高い火力を活かせる場面が増えてきました。

重雷装巡洋艦の強みとして、艦種制限に引っかからないことが挙げられます。
連合艦隊の第二艦隊では、重巡級が2隻迄、軽巡が1隻迄という制限があり、
史実艦の重巡を3隻、或いは軽巡を2隻編成することが出来ません。
雷巡はこの制限を受けないので、【軽巡1駆逐2重巡2○○1】といった
最後の1枠に、駆逐艦ではなく雷巡を採用出来るというメリットがあります。
※但し駆逐3or4以上が要件のことも多いですし、過去には雷巡自体が出禁のような場面もあります。

また、味方の先制雷撃は、ナ級IIの先制雷撃を防ぐ点でも価値が有り、
これのために採用するものではないですが、運用する際に考慮する点になってきます。
※連合艦隊時のみ有効。味方雷撃が敵雷撃艦に当たり大破or撃沈にした場合、
その敵艦の雷撃をカスダメ化する。

雷巡である北上や大井は、夜戦火力キャップに適応でき、
且つ開幕雷撃も十分な打点となっています。

史実艦としての運用は多くないので夜戦火力に過信してはいけませんが、
艦隊のバランスを考えた際に1隻採用したい場面は今後も多そうですね。

なお、史実艦の関係で雷巡を2隻並べることは多くないので、基本的に北上を優先すればOK。
大井は一周りして余裕ができたら検討すると良いでしょう。
(うちの鎮守府は大井の運改修はしていません。当面できない予定)
火力キャップの向上で、北上と大井を2隻並べることが多いと判断し、改修しました。

最上

最上改二特は、先制雷撃可能且つ、大型探照灯を装備可能な重巡枠です。

画像右の様な装備例にすることで、
水上艦相手の魚雷カットインと陸上艦相手に夜戦連撃を兼ねた編成で運用することも可能です。
※陸上艦相手には対地を含む連撃が出来、他艦には魚雷カットインができる。

先制雷撃艦としては矢矧や北上のように優先する必要はないと思いますが、
最上が史実艦の場合はもちろん、重巡級に有力な史実艦が
いない場面等で採用できるかも知れません。

長門・陸奥・Nelson

長門(陸奥)特殊攻撃の運用に、それぞれの運改修を。
ネルソンタッチの運用にNelsonの運改修を。

タッチ攻撃は、昼戦の開幕で手数のある攻撃をする=敵艦の攻撃手数を減らすという
目的もあり、発動の有無による戦闘への影響度が非常に大きいです。
タッチ攻撃が発動しないとゲームが成り立たない場面が出てくるので、
運改修しておく価値が大きいと言えるでしょう。

特に長門・陸奥のタッチ攻撃については、史実に関わらず、
通常海域でもイベント海域でも運用機会が多いです。
大和型特殊攻撃の実装により、タッチだけを目的として運改修する優先度は大きく下がりました。
とは言え、長門陸奥のタッチ攻撃は今後も活用機会が多いと思います。

また、ここで上げた3隻(特に長門)は支援艦隊で優秀なので、
支援用の運改修をする価値はあります
(後述)。

※タッチ攻撃は練度も非常に大事になってくるので、
出来ればケッコンしたい艦の筆頭でもあります。

夜戦カットインをする史実艦

各イベント時に対象となった史実艦は、特効倍率によって、
「夜戦魚雷カットイン」装備が選択肢になります。

特に、夜戦時に火力キャップ近辺まで火力を底上げできる重巡級は、
運改修の価値が大きくなってきます。

例えば2021春の【激突!ルンガ沖夜戦】では、「羽黒」「妙高」「摩耶」
が改二重巡枠で史実艦となっていました。
これらの艦は火力の高い重巡級枠で魚雷カットインでき、
運改修していれば、夜戦を多少優位に戦えました。

軽巡や駆逐についても同様ですが、軽巡は矢矧に枠を取られやすいこと、
1隻しか採用できないことが問題になりがち。
矢矧が常に最低限の仕事を保証している現状、優先する必要はありません。
駆逐は採用範囲が広いですが、夜戦時の火力が届かないことと、
「水雷戦隊 熟練見張員」を活用できるように
なったことから運改修自体の価値が落ちています。(後述)

その為、魚雷カットイン艦としては、「史実艦になった時に」
重巡級の運改修を検討するくらいでOKです。
※史実艦としてなら阿武隈夕張等先制雷撃の軽巡枠も、一考しやすい

※重巡級でも多くの場合火力キャップに届かないため、
夜偵等のバフ装備を乗せることは出来る限り控えること。
また、雷巡系と最上が一定の仕事を保証してくれるので、
このあたりしっかり運改修をしていれば史実艦目的の運改修は価値が薄くなります。

支援艦隊の戦艦

支援艦隊の戦艦を運改修すると、支援砲撃時に命中率を底上げすることが
可能になります。艦の素の命中値(命中項)を上げるので、高い命中値を活かして
火力のある主砲を多めに積んだり、仮想敵に対する命中値の
上限を目指したりといった運用が可能になります。

支援の運改修は、史実艦と違ってどの海域でも運用できるので、
“無駄になりにくい”のが大きなメリットです。
特に長門・陸奥・Nelsonについてはタッチを使わない場面でも、
支援で優秀な艦となるため多くの場面で活用できるでしょう。

問題点として、
支援艦隊を正しく運用することが非常に難しいことが挙げられます。
多くの場合は支援艦隊の艦に運改修をするよりも、
知識を身に着けたほうが良い場面が多いでしょう。
また、ある程度は装備の強化/レベリングでまかなえる部分でもあります。

基本的には長門(/陸奥)のみ検討すればOK。
それ以上は、ここでは解説しきれていない点も含め、
自分で仮想敵の計算が出来る/メリットを十分理解した場合のみ
運改修を検討するとよいかと思います。

過去に紹介していた例

火力キャップの開放や、駆逐艦の夜戦特性の更新で、優先順位が変わった例です。
これから運改修するのはやめたほうが良いかなーという例。

摩耶

以前は対空カットインと夜戦魚雷カットイン(旧キャップ火力の300)が
1隻で可能なことからおすすめしていました。しかし、夜戦の火力キャップ上昇により、
対空カットイン+魚雷カットインの装備では火力不足が目立つようになります。

史実艦として、主砲2/魚雷2の魚雷カットインをする前提なら問題ないですが、
そうする場合でも、鳥海や妙高といった、高火力重巡や、
複数役割のある航巡の運改修を優先していきたいです。
※何れも運用は、史実艦になった時に限る。
対空カットインを併用する目的での運改修は今後控えましょう。

夕張・阿武隈

夕張は有力な5スロット艦ですが、夜戦魚雷カットインでは火力不足です。
通常海域で運用する場合やイベント海域の前段作戦・高難易度海域でも削りの
場面等、快適さを意識して運用する場面だと有力な艦ですが、
高難易度海域の「ゲージ破壊」で採用する艦ではありません。

阿武隈も同様で、やはり夜戦時の魚雷カットイン火力が問題になってきます。

矢矧等が終わったあとで快適にする目的で運改修するならともかく、
「甲作戦の完遂ために」運改修するのであれば、控えたほうが良いでしょう。

但し、史実艦として必要な場面であれば優秀な先制雷撃艦なのは間違いありません。
特に阿武隈は史実艦としても候補に上がりやすいですし、
夕張はアフリカ大発を使った魚雷カットインという運用が過去にありました。
他の史実艦同様、出番が来た時に改修を検討すると良いかも知れません。

駆逐艦全般

駆逐艦は、「水雷戦隊 熟練見張員」の運用により
新規の「魚魚水」と、今までの「魚雷カットイン(魚魚魚)」の
複数判定を、今までと同じ様な装備例で行うことが出来ます

その為駆逐艦は、水雷戦隊 熟練見張員さえ装備していれば、運未改修であったとしても、
運改修した軽巡級/重巡級等よりも、高い確率で魚雷カットインが発動可能になります。
※実際の運の状況や、旗艦かどうか等の状況に依存します。

とはいえ、長波・霞といった一部の駆逐艦は、かなり頻度で特効艦となります。
原則としては他の艦種を優先したほうが良いと思いますが、
落ち着いてきているなら好みの範囲で運改修を検討しても良いでしょう。
また、水雷見張りが足りない等でDD魚電という運用をしたい場合、
運改修の価値が大きくなります。
(運キャップを目指さずに、30~40くらいまで
底上げするといった感じでもいいと思います。)

実際の運改修例

「甲作戦クリアに向けて」艦隊の戦力増強をメインに考える場合、

  • 北上(矢矧)の運改修をする
  • 矢矧(北上)の運改修をする
  • 大井の運改修をする
  • 最上の運改修をする
  • (支援とタッチ用に長門の運改修をする)
  • 史実艦の運改修をする(イベント用にまるゆを残しておく)
    ※イベント時に必要なタイミングで改修をする

これらを上から順番に行うと良いかと思います。(2022/08/01時点)
(北上先の方がいいかも。目標ラインは後述)

史実艦に関しては、火力のある重巡級をメインにしたいですが、
イベントの状況によっては駆逐艦/軽巡の運上げも考えて良いと思います。

運改修時に検討しておきたいこと

夜戦火力に関して

夜戦時の火力キャップは「360」になりました。

夜戦カットインの関係で、装備込みの(火力+雷装+夜偵(5)=241)を一つの基準として目指したいです。
駆逐艦は到達できないですし、他の艦種でも到達しない艦も多くいるので、
ギリギリまで火力装備を乗せることを意識すること。

特に駆逐艦で運があっても火力が足りない艦娘は、
特効艦となったとしても、火力不足な事もあります。

幸運艦を育成しておく

まるゆによる運改修とは関係がありませんが
「時雨」や「初霜」等、幸運艦=史実で活躍した場面が多い艦
→特効艦として活用されることが多い

というパターンも多くあります。
イベントを考える場合、火力が低いことが不利とは限りません。
しっかり育成を進めておきましょう。

運はどこまで上げたらいい?

基本的な目標

運をどこまで上げるかに関しては夜戦のカットイン率を考えてになりますが、
カットインキャップはレベルによって変わりますが51~53程度となります。
ここでは計算について省きますが、51を目安にすればOK。

具体的な想定練度/採用シチュエーションが決まっている場合、
以下の様なサイトを使って、発動率が
繰り上がるところまで運改修するのが良いと思います。

ただ、目標値の運50台は艦次第で遠いことがあり、
ある程度広く育成しようとすると間に合いません。

特効艦の要求も幅広くなっているため、当面は
無理してキャップを目指す運用はしなくてよいと思います。
例えば、矢矧と北上はどちらも出番が多い艦なので、
それぞれ40迄挙げて、その後51~53まで上げ直すといった運用を検討しましょう。

運が50に到達するまでは、
運1あたり0.8%程魚雷カットインの発動率が高くなります。

魚雷カットインの最低ライン

夜戦の火力キャップが上がった関係で、連撃だと夜戦時の火力不足が目立ち、
素運でも躊躇なく魚雷カットイン編成にすることが多くなりました。

敵艦隊の装甲上昇もあり、運未改修(運が10等)であっても
魚雷カットインにすることが多くなってきています

ケッコンさえしておけば、運3~6の上昇があります。
また、運51以下の艦はレベル88, 114, 144の数字でCI項の繰り上がりがあります。
そこまでレベリングすることを一考してみましょう。

タッチ艦(支援艦隊)

運改修ラインについては人に寄るところも多く、なんとも言えないですが、
・上げられるだけ上げる
・命中項の繰り上がりライン(主に支援艦隊用。艦の装備や練度で変化する)
・観測項の繰り上がりライン(25,36,49,64,81等)
等が検討例の一つになります。

※命中項の繰り上がりラインについては、

で確認することが出来ます。(解説を書きました)

※昼戦特殊攻撃の発動率は正確な計算式がわかっていません。
運キャップの有無等ははっきりしていないので、計算式によっては
改修しすぎるともったいない…という可能性もあります。

長門/陸奥のどちらを優先するか

発動率の式は、以下のものが推定式とされています。

(√一番艦Lv +√二番艦Lv) + 1.2*(√一番艦運 +√二番艦運)+30

https://twitter.com/kanprint/status/1490311067742142467(2022/02時点)

その他参考として、次のツイートを参考にしてみると良いかも。

1:運による比較
2:検証事例(ツリー)

タッチ発動率を意識した運改修については、
長門/陸奥のどちらも選択肢になると思います。

●長門だけ優先して運を上げていく
→武蔵/大和/長門といった強力な艦での支援運用時に運改修が活きる

●長門と陸奥の運を均等に上げていく(陸奥の運を長門に合わせる)
→運の計算に√補正等がかかっていた場合、タッチ発動率で優位。
陸奥旗艦時超長砲での命中ケア

※うちの鎮守府は長門が現在練度173の運96、陸奥が練度173の運36です。(2022/05)
長門は支援艦隊の関係で、一先ず打ち止め予定。
陸奥をこれ以上上げるかは、どうしようか考え中。(ネルソンを一先ず上げる予定)

2022/08の環境だと、特定の目的以外では、陸奥を上げる必要はないと思います。
(先に長門を終わらせて、余裕があれば改めて陸奥を検討すればいいです)

大和と武蔵については、タッチ発動率等に寄与しますが、
素の発動率が高いので急がなくていいでしょう。
(やりたい候補ですが今優先はしなくて良いと思います。)

まるゆ改を複数隻残しておくのは不利益も

既に書きましたが、「史実艦」による「特効補正」がイベント攻略の
重要な要素になりつつあります。ある程度まるゆによる運改修が進んでくれば、
イベント毎に対応できる様、まるゆを母港に残しておくと良いかもしれません。

2021秋イベントにて、まるゆを母港に残していた場合、
まるゆのドロップに悪影響を与える(=ドロップしなくなる様な報告が複数見られました。
このイベントは、
・イベント開始時のまるゆ所持数
・イベント中の除籍の数
・その海域での合計ドロップ数
等によって、まるゆのドロップ率が減衰している可能性が高いイベントでした。

このイベントを見る限り、今後もまるゆが掘りやすいイベントが来た際に、
まるゆを所持していると不利になる可能性があります。

また、4-5では、まるゆ0にすることでまるゆドロップ率が
向上することが確認されています。
任務で要求され困る事も考えられますが、予め0所持での艦隊運営も一考しましょう。

補強増設を活用しよう

ここで紹介した艦は、補強増設採用のメリットが大きな艦とある程度一致しています。
補強増設の採用も前提となっているため、合わせて確認してみてください。

まとめ

運改修は半年とか一年とかかけて、1隻、2隻が完成するスローペースです。
積極的にプレイしてもその程度なので、焦らず進めていきましょう。

イベント中はまるゆドロップが狙えるときもあるので、
チャンスが有れば重点的に集めていきたいですね。