2017冬イベの際に、基地航空隊を活躍させる方法の一つとして「制空値を調整するために艦戦を1-2混ぜる」というものが「艦戦1陸攻3で編成すればいい」という風に解釈され、誤った編成で攻略に苦戦するといった提督が多く見られました。この記事では、基地航空隊の制空値調整がどういうものかを解説します。

(2017/08/23 修正/加筆)
(2018/04/15 修正)
(2019/01/29 記事内容を修正/陸偵加筆)

そもそも基地航空隊って何?という提督は、以下記事を参考。
基地航空隊を活用しよう 運用方法・艦載機毎の制空値等

制空権の基本

通常の航空戦の場合

まず、航空戦について(制空権の閾値について)簡単に説明をします。
通常の航空戦では、敵の艦載機と味方の艦載機の制空値の合計を比較し、
その状態によって制空状態を決定します。

制空状態制空値敵制空値が300の場合
に必要な制空値
敵機撃墜割合味方被害割合触接制空表示
制空権喪失1/3以下00~10%65/256~150/256制空権喪失
航空劣勢1/3より多く、2/3以下1010~40%45/256~105/256 表示なし
拮抗2/3より多く、
3/2(1.5倍)より小さい
2010~60%30/256~75/256表示なし
航空優勢3/2(1.5倍)以上、
3倍より小さい
4500~80%20/256~45/256航空優勢
制空権確保3倍以上9000~100%7/256~15/256制空権確保

制空状態の決定-航空戦(wiki)

通常の航空戦の場合、”航空劣勢”と”航空均衡”時は制空状態非表示ですが、
その他の場合に関しては制空状態が表示されますね。

例えば深海棲艦側の基礎制空値が300の場合、
自艦隊の制空値0と制空値100は、どちらも等しく”制空権喪失”です。
敵機の撃墜数と味方の被害数は制空状態の中で決まるため、
味方制空値が0の場合も100の場合も制空権喪失に変わりなく、敵機撃墜期待値は変わりません。

同様に、制空値450あれば航空優勢となりますが、制空値850あっても
航空優勢です。この場合も敵機撃墜期待値は変わりません。

基地航空隊の場合

基地航空隊の場合も基本は一緒で、
基地航空隊の制空値と敵の制空値を比較します。

この際、基地航空隊では”制空権喪失”や”航空優勢”等一切表示がありません

上の表と同じで敵制空値が300の場合、
基地航空隊の制空値が100以下であれば制空権喪失、101以上あれば航空劣勢
となり、この1の差で敵機の撃墜数や味方の被害数は大きく変わってきます

制空状態敵機撃墜割合失う機数(18機中隊)残機(艦戦or対空砲火前)
制空権喪失0~10%4-108-14
航空劣勢0~40%3-711-15
均衡0~60%2-513-16
航空優勢0~80%1-315-17
制空権確保0~100%0-117-18

基地航空隊(或いは18機のスロット)は上記の機数がランダムで減らされ、
その後ツ級や空母棲姫等の対空砲火をかいくぐり、敵艦を攻撃する事になります。

  1. 基地航空隊の航空戦で損耗する
  2. 敵艦隊の対空砲火を受ける
  3. 敵艦に攻撃をする

と言う流れですね。

航空劣勢と制空権喪失時航空機の残機の差は、当然航空機が
全滅するかどうかに影響してくることになります。

艦戦1陸攻3とおいた場合に”制空権喪失”してしまうような状況であれば、
艦戦は完全に無駄なものとなります。それなら陸攻を4つおいたほうがマシですね。
制空権喪失してるかどうかは傍目からわからないので、敵艦隊の
制空値がわかってる状況であれば最初から制空値を計算して調整する必要があります

※艦戦が10機落とされて残機8とかだった場合、航空劣勢ではあり得ない事象
なので制空権喪失してるとわかる。基本的には事前の計算で把握したい。

基地航空隊の後で本体が制空争いをした場合

基地航空隊を含む際の航空戦の順番ですが、
第一(→第二→第三)と順番に攻撃していきます。

同じマスに2部隊の基地航空隊を集中して投げる場合、

  1. 第一航空隊の攻撃(VS敵制空値)
  2. 第一航空隊の第二波攻撃(第一波で減らされた敵制空値)
  3. 第二航空隊の攻撃(VS第一航空隊で削られた敵の制空値
  4. 第二航空隊の第二波攻撃(第一波で減らされた敵制空値
  5. 通常の航空戦(VS基地航空隊の攻撃で削られた敵の制空値

と言う順番でそれぞれの航空隊VS敵艦隊の航空戦が繰り返し行われることになります。
航空戦毎に敵航空機は削られていくということを、抑えておきましょう。

また、「制空権喪失」よりも「航空劣勢」の方が、「航空劣勢」よりも「拮抗」の方が
敵艦隊の制空値は多く削ることが可能です。
※制空権喪失では敵機撃墜割合が小さいため制空値の減少は期待できない

上の例では艦隊が航空戦を行うまでに合計4回航空戦をしていることになります。
それぞれの航空戦ごとに敵艦隊の制空値は変化していくため、
基地航空隊と敵航空隊交戦時の制空値が「航空劣勢」や「拮抗」となっている場合
艦隊本体の航空戦時に敵艦隊の制空値が大きく減少することが期待できます。

なお、攻撃機により随伴艦のヲ級flagshipなどを落としていれば
その分敵の制空値が下がりますが、勘定に入れるのは控えておくのが無難。

結局基地航空隊の制空値調整って何で必要?

基地航空隊の制空値を「航空劣勢」や「拮抗」に調整することで、
以下のようなメリットがあります。

艦隊本体で「航空優勢」や「制空権確保」を狙うのが容易に

敵艦隊の制空値が高い場合、「ボス艦隊で航空優勢が取れない」ことが多くあります。
艦これの昼戦での基本は「航空優勢をとって弾着観測射撃や戦爆連合で殴る」ですが、
航空優勢を取れないとこの前提に到達することが出来ません。

基地航空隊が上手く制空値を削っていると、
「空母に艦戦4つ載せて無理やり航空優勢を取らせていた」場面でも
「空母に攻撃機を乗せる・戦爆連合カットインを活用できる」場面に
切り替えることが可能になります。

基本的にはバランスの都合で「航空劣勢」に合わせ攻撃機や戦闘機を装備することが
多くなりますが、敵の制空値が高くない場合「拮抗」に調整出来ることもあります。
航空劣勢に合わせて基地航空隊を調整することは「劣勢調整」と呼ばれることが多いですね。

攻撃機の損耗を抑えることが出来る

基地航空隊の制空状態を「航空劣勢」や「拮抗」等にすることで、
「陸攻が撃墜されにくくなる(全滅しにくくなる)」というメリットがあります。

過去イベントでは「制空権喪失している場合に陸攻が0になる事があるが、航空劣勢以上
であれば陸攻の機数が0になることはない」というバランスのイベントも有りました。

火力はもちろんですが、熟練度の関係があるので割と大事な部分ですね。
また、損耗を抑えることでボーキの消費・燃料の消費も抑えることに繋がります。

調整することで無駄を減らすことが出来る

制空値をしっかり見ながら調整することにより、

  • なんとなく航空劣勢に調整したつもりで制空権が喪失していた
  • 戦闘機を無駄に多く配備していた

というようなミスを防ぐことが可能になります。
この調整を失敗している提督は多くいるため、普段から確認するようにしましょう。


その他基地航空隊の仕様

集中時2度目の攻撃は中隊の機数が回復する

基地航空隊集中配置した場合、各中隊敵を2回攻撃するわけですが
1度目に全滅した場合であっても、2度目の攻撃時は全中隊回復した状態で攻撃します。

機数が残っているのに艦載機熟練度が0に!ということが起こるのは、
1度目の攻撃で全滅したから熟練度がリセットされたわけです。

1度目の攻撃で制空劣勢を取れた場合、2度目も劣勢以上を取ることが可能。
但し、6-5でCマスとMマス等、中隊を2箇所に振り分けた場合は機数回復は起こりません。

陸上偵察機の活用

陸上偵察機出撃時制空(4機)航空隊の制空倍率航空隊の火力倍率戦闘行動半径
二式陸上偵察機61.15(参考)1.125(参考)8
二式陸上偵察機(熟練)7(熟練度込)1.18(参考)1.15(参考)9

二式陸上偵察機や同(熟練)は、基地航空隊の

  • 採用している航空隊への出撃時制空補正
  • 採用している航空隊への火力補正
  • 採用している航空隊の戦闘行動半径の底上げ

等の効果があるので、とりあえず上記3点を抑えておきたいところ。
また、触接補正/防空時にも制空値への補正もあるようです。

陸攻の熟練度効果

火力関係以外にも、陸攻の熟練度は制空値に関わってきています

具体的には艦攻、艦爆と同じで、熟練度MAXであれば√10の
制空値ボーナスが付与されます。

対空値陸攻例制空値(熟練度なし)制空値(熟練度最大)戦闘行動半径
6爆装一式戦 隼III型改(55戦隊)25285
4一式陸攻 三四型16208
3一式陸攻 (二二型甲,(野中隊)),銀河121510/9/9
2一式陸攻8119
1九六式陸攻478

よく使われる艦戦1陸攻3の場合であれば、陸攻の熟練度状態によって
9~10程度制空値に差が出てくるということ。

計算する時に全機の熟練度が全滅しているということは考えにくいですが、
ツ級eliteがいる海域等では全機熟練度最大ということもあまりないので、
状況に合わせて余裕を持った制空値調整が必要になってきます。

陸攻のクリティカル補正(補足)

艦攻、艦爆の場合(空母に艦載機を載せた)航空戦でのクリティカル発動時、
攻撃機搭載方法によって”1.5(基礎クリティカル)×1.1~1.5(熟練度補正)”
の火力になります。

参考:
艦載機熟練度に関して 制空能力やクリティカル率等

艦攻・艦爆を基地航空隊に載せた時は、各中隊が1スロ毎に分割されてると考え、
“1.5×1.2=1.8″の火力となると考えられています。

また、陸攻を基地航空隊に載せたときも熟練度によるクリティカル補正があり、
“1.5×1.2=1.8″の火力になります。
2017秋イベ頃に修正された

基地空襲での機数低下

基地へ空襲を受けた場合、50以上のダメージを受けた場合
被害を受けた基地の一番上の中隊の機数が1~4機撃墜されます

例えば陸攻3艦戦1とおいた場合、攻撃機は潰されてしまいますが制空値は温存しやすく、
逆に艦戦1陸攻3とおいた場合は攻撃機は温存できますが、
制空値がギリギリだと制空権喪失につながりやすくなります。

どちらが正解かは鎮守府や準備する制空状態によって変わりますが、
制空値に余裕がある場合には艦戦を上に配置するのが正解・
ギリギリで調整している場合は陸攻を上にするのが正解
と考えておけばよいでしょう。

艦戦の熟練度低下

補給を忘れた等の理由で制空権喪失した場合、艦戦の熟練度が低下することがあります。

艦戦の熟練度が【>>】の状態と【\\\】の状態では制空値に8-9差があり、
微妙なラインの制空調整をしようとしている場合、”航空劣勢”から”制空権喪失”
に推移するのに十分な数値です。

この差で本体が航空優勢を確保できなくなり、その影響で勝利を逃す・・・
と言ったことも十分考えられるので、注意して対応しましょう。

出撃時実質対空航空機例制空値(搭載18)戦闘行動半径
18.5一式戦 隼II型(64戦隊)1037
17紫電改(三四三空) 戦闘301974
16Spitfire Mk.IX(熟練)934
15三式戦 飛燕(飛行第244戦隊)884
15震電改882
14零式艦戦53型(岩本隊)★max846
13.5一式戦 隼III型甲★max826
13.5三式戦 飛燕一型丁824
13.5紫電二一型 紫電改824
13烈風(六〇一空)★max806
12.5一式戦 隼III型甲(54戦隊)787
12.5三式戦 飛燕783
12烈風改765
12Spitfire Mk.V765
11.5四式戦 疾風735
11.5一式戦 隼III型甲736
11零式艦戦52型(熟練)★max726
11烈風(六〇一空)725
10零式艦戦21型(熟練)★max677
10烈風675
9.5紫電一一型653
9一式戦 隼II型636
9零式艦戦52型(熟練)636
8.5Spitfire Mk.I614
8零式艦戦21型(熟練)597
6零式艦戦52型596
5零式艦戦21型467

上記の表と陸攻の表を元に制空値は計算ができますが、
上の表はあくまでも”熟練度最大”を想定しているということですね。

艦戦や陸戦の改修

上記の表を見たら分かる通り、量産出来対空値があって戦闘行動半径も高い艦戦は、

  • 零式艦戦21型(熟練)
  • 零式艦戦52型(熟練)

の2つです。また、バランスが良く使いやすい陸戦として

  • 一式戦 隼III型甲

が上げられます。これらは改修することが出来、改修MAXまで
強化することによって制空値の調整を容易に出来る(攻撃機の数を一つ増やせる)
パターンが多くあります。

  • 零式艦戦21型(熟練)(複数改修したい)
  • 零式艦戦52型(熟練)(複数改修したい)
  • 一式戦 隼III型甲(余裕ができたらとりあえず一つ改修したい)

このあたりの装備を改修できているかどうかで、出来ることが大きく変わってくるので
可能な範囲で準備を進めていきましょう。

参考
艦載機改修は零式艦戦21型からスタートでネジ節約しよう
運用装備の統合整備 一式戦 隼II型か紫電一一型か
【改修工廠】改修装備候補一覧【カテゴリ別】

※初心者さんで丁作戦クリアを目指すという場合、
零式艦戦21型/零式艦戦52型なんかも基地航空隊で活用出来ることがあります。
これらの艦戦は改修にも多く必要なので、廃棄せずに残しておくと良いでしょう。

敵偵察機の対空値が制空値に加算

深海棲艦勢の偵察機には対空がついていますが、基地航空隊と敵艦隊が
航空戦を行っている場合、敵艦隊の偵察機の制空値も考慮される仕様になっています。

艦名偵察機名スロット数制空値
軽巡ヘ級flagship深海棲艦偵察機21
軽巡ツ級elite深海棲艦偵察機31
重巡リ級flagship深海棲艦偵察機42
重巡ネ級elite深海棲艦偵察機42
戦艦タ級flagship飛び魚偵察機44
戦艦ル級flagship深海棲艦偵察機52

※偵察機で制空値が加算される例

深海棲艦偵察機は対空1,飛び魚偵察機は対空2となっているため制空値加算ではこのような形に。
ツールには反映されていますが、
wikiや一般的な制空値表記には反映されていないため注意しましょう。

ツールを活用して調整しよう

基地航空隊の制空値計算は、有志によって作成されている
以下のようなツールを使うことによって簡単に行うことが出来ます。

これらを活用できるかどうかで、イベント難易度が大きく変わってきます。
普段から6-46-5の攻略等で練習をしていきたいところ。

その他の調製例

制空権喪失でも陸攻4にするパターン

陸攻4にするパターンですが、

  • 艦戦の質が足りてなく、艦戦1-2で劣勢に届かない
  • そもそも艦戦の戦闘行動半径が足りず制空権が取れない

と言ったことが考えられます。

艦戦・陸戦の質が足りてない場合であっても、”本体の航空優勢が厳しい場合”は
戦闘機の数を増やし敵の制空値を削ることが良い場面もあります。

そのような個別の状況下では各提督で判断できるようにしたいところ。

2部隊で「航空劣勢」→「拮抗」の調整等

基地航空隊の1部隊目は戦闘機を2つ使わないと「拮抗」にならないものの、
2部隊目は上位の戦闘機一つで「拮抗」に調整できる場合。

「航空劣勢」2部隊で調整をすると、
本体の制空値が微妙に足りず「航空優勢」を取ることが難しい場合。

このような場合は基地航空隊の1部隊目を「劣勢調整」2部隊目を「拮抗調整」
にすることがあります。

状況次第ですが、ツールや手持ちの航空機を確認しながら自力で調整出来るようになると、
個々の環境にあわせ基地航空隊の調整ができるようになります。

これらの調整が出来ると戦いを有利に進めやすくなるので意識してみましょう。

まとめ

基地航空隊を上手く調整することで

  • 基地航空隊火力
  • 本体制空値の余裕(本体火力の増加)

を兼ねることが可能になります。制空値の調整は慣れるまで時間がかかりますが、
高難易度海域攻略の必修になりつつあります。

二つとも2019/01に作成されたわかりやすい資料です。
この記事のみではわからない部分もあると思うので、合わせて確認してみてください。

 

続編
基地航空隊を使った制空値調整の具体例【6-5】