艦これのノベライズ、陽炎、抜猫します!ですが予想以上に面白かった。正直にいうと期待レベルがかなり低かったんで今更読んだというわけなのですが、次巻は予約して手に入ったら即読むことになると思います。というわけでこういうレビュー的なことはしたこと皆無ですが取り合えず感想のご紹介。一応ネタバレは可能な範囲避ける方針ですが書いちゃうと思うんで続きは注意。
陽炎、抜猫します!概要
ストーリーは、呉鎮守府から横鎮に突如移転になった陽炎が、横鎮でのはぐれ者の駆逐艦(潮、霰、皐月、長月、曙)と第十四駆逐隊を組み、友情を育むという感じ。陽炎との交流を経て皆が成長していく・・いわゆる王道ものだと思います。
気分的には現実世界のパラレルワールドなイメージで、時代設定も今。基本的に艦これの設定を受け継いでると思って大丈夫だと思います。ただしこれだけだとまだまだ緩くていくらでも読者解釈できるような感じ。(そういう意図があるのかこれから練っていくのかは不明)
内容の感想
ネタバレにならないようにざっと。読む前は萌ネタやエロネタが結構混じってるんだろうな-と思ってましたが、全然そんなことはなく。スッキリしていて読みやすかったです。(ただし文章についてはもう少しよくできた気がする)
ゲーム中では語られない、”海上護衛任務”が具体的にどういうことをするのか、や、羅針盤についての独自の考え方等、あくまでも平行世界の一つでは有りますが参考になりました。
著作者の築地俊彦氏も相当頑張ったんだろうなあと思います。間違いなく艦これをプレイされてるネタの取り入れようだし、ところどころ高速修復剤を使うシーンや沖ノ鳥海域の読み方や、ニヤッとさせてくれるポイントを上手に入れてありました。文章については少し読みづらい部分もあったように思いますがまあ十分及第点でしょう。
・・・ひとつ言うなら読んだ方ならわかると思うんですが、提督ちょっとダメ紳士すぎないですかねえ(白目)いや、上手に良いキャラ出してるとは思いますが。
艦これ未プレイ者が読むのについて
うーん・・と思いますが、全く艦これを知らない方が読んだらやっぱり2段階くらい評価が落ちそうな気がします。それなりに面白いとは思いますが、艦これ設定を意識した「気合!入れて!行きます!」や、「ぱんぱかぱーん!」みたいなセリフでにやっとできるかどうかというのはぜんぜん違う。ただ、未プレイの方が面白いと思えるのであれば、艦これをやっても間違いなく楽しめるはず。そんな感じだと思います。
そんなわけで艦これプレイ者なら是非読んでほしい、未プレイ者なら取り合えず艦これプレイしてほしい。総評はそんな感じになりました。この小説レベルであればこのままアニメ化しても成功する感じだし、メディアミックスは不安と不安でいっぱいでしたが割と期待が高まってきました。もしこの記事読んで艦これ始めるという方が居るなら下記バナーより。登録だけできると思います。
読んだ余韻で勢い良く書きましたので、なんか変な部分があったりしたら本当に御免なさい。白書の件については残念でしたが艦これ運営の頑張りようといいこのノベライズと言い、製作者側の愛がにじみ出ていて艦これワールドに伝播していると思います。これからに期待なのです!
いまっさらなコメであれですが、史実ネタ分からない勢としては陽抜がノベライズの中では一番おもしろかったですね(最もラノベ的といえばそれまでですが
最後まで丁寧に各艦を描いており、ノベライズと原作の性格的なもののマッチングが非常に高い精度で実現出来ていたのではないかと。