今までは補強増設といえば「ダメコン」を載せるスロットでしたが、2016/12/22のアップデートにより「機銃」系装備「バルジ」系装備の設置が可能となりました。更には2017/01/10には「タービン」を補強増設に設置することが出来るように。これらのアプデによって装備枠を5スロ・6スロと考えれる艦も出てきて、装備に幅が広がったため簡単に解説しておこうと思います。

記事が古くなっていたため、新たに新設しました

(2016/12/24 加筆・修正)
(2017/01/10 タービン追加・他修正等)
(2017/04/07 8cm高角砲・8cm高角砲改+増設機銃追加)
(2018/03/28 記事内容修正 対空噴進弾幕追加等)
(2018/04/08 10cm連装高角砲改+増設機銃等追加)

補強増設でできること

ダメコン(応急修理要員、女神)

機銃やバルジ等が実装される以前の補強増設メイン装備でした。

ダメコンに関しては既にまとめていたので以下確認。
参考
補強増設とダメコンを活かそう

おにぎり(戦闘糧食)

戦闘糧食の主な役割はボス戦到達時に艦を戦意高揚(キラキラ)状態にすることでした。
※搭載艦のcond値を8~12/前後の艦のcond値を2あげる

また、大発動艇や特二式内火艇等の陸戦隊の強化が運営で明言されてますが、
こちらはどのような効果があるのかは未だわかっていません。

戦闘糧食は改修で有効活用できるようになりましたが依然装備としてはネタ扱いされることが多いです。
任務やイベントでもらえるので装備枠を開けるために補強増設に乗せて浪費する方もいます。

参考
戦闘糧食を活用しよう 改修や任務情報等戦

TP輸送作戦時に調整に使えることもありますが基本無視してOK

洋上補給

速吸・神威限定ですが洋上補給を載せることも可能。

速吸や神威は特性上大破し易いためスロットの価値が大きく、
ダメコンを載せるために開けてた方も多いと思います。
この2隻は後述するタービンも大事。

参考:
速吸と洋上補給を使おう

機銃

機銃は対空カットイン以外の用途では装備枠を圧迫する割に価値の薄い装備の一つでした。
それが補強増設に載せれるようになることで状況が変わります。

機銃系装備を装備させた場合、艦娘の対空が
「機銃の対空値×6」相当増加する+@の効果が出てきます。

機銃の具体的な差については以下記事の二つ目と三つ目を比較。
艦隊防空「改修」「増設機銃」の有無による結果の差

機銃系統は改修することによって昼戦の火力と雷撃が上昇、
Bofors 40mm四連装機関砲とQF 2ポンド8連装ポンポン砲は
改修できないものの機銃に火力+1がついています。
今後有用な選択肢となってくるでしょう。

対空カットインに使える機銃

  • 25mm三連装機銃 集中配備
  • Bofors 40mm四連装機関砲
  • QF 2ポンド8連装ポンポン砲

上記三つの機銃はカットインの条件にも含まれることの多い特殊機銃分類で、
機銃系装備を補強増設に載せた場合にも対空カットインの装備条件をみたすことが確認されています。

参考:
対空カットインのまとめと装備例

12cm30連装噴進砲改二(対空噴進弾幕)

伊勢改・日向改・武蔵改の特殊対空カットイン指定条件として、
12cm30連装噴進砲改二が要求されています。

その他、

  • 航空戦艦/航空母艦/水上機母艦/航空巡洋艦

上記の艦種に12cm30連装噴進砲改二を装備させた場合、
開幕防空戦闘時において【対空噴進弾幕】が発生する可能性があります。

画像の様に「噴進弾幕成功」と表示された場合、
発動成功した艦に対する開幕航空攻撃ダメージを無力化

  • 敵の艦載機を対空砲火等で落としているわけではない
    (=無力化しても砲撃戦は普通に起こる)
  • 発動した艦以外は普通に航空攻撃によるダメージを受ける

と言った点に注意が必要ですが、今後空襲の多いマップで特に活躍しそうな装備となります。

発動率はおおよそですが、通常の艦種で6-7割程度。
伊勢改,日向改に限り8-9割程度あると考えられています。
また、加重対空値の上昇によって発動率が上る可能性が指摘されています。

バルジ

バルジ系装備今まで装備枠を圧迫するため、載せる価値が薄い装備でしたが
補強増設に載せれるようになることで状況が変わってくると思われます。

装備名装甲回避備考
増設バルジ(中型艦)装甲+7回避-2中型用
艦本新設計 増設バルジ(中型艦)装甲+8回避-1中型用
北方迷彩(+北方装備)装甲+2
装甲+4※
回避+2
回避+9※
中型用
※多摩木曾(改二)
増設バルジ(大型艦)装甲+9回避-3大型用
プリエーゼ式水中防御隔壁装甲+7回避-1大型用
艦本新設計 増設バルジ(大型艦)装甲+10回避-2大型用

回避が下がるデメリットも、5-10レベル分程度。
特にケッコン艦隊を運用してる層なんかでは無視出来るレベルでしょう。

タービン

2017/01/10のアップデートにて補強増設枠に「改良型艦本式タービン」を
増設することが可能になりました。

「改良型艦本式タービン」と一緒に「強化型艦本式缶」「新型高温高圧缶」を装備した場合、
速力が「低速」の艦を「高速」に、更には「高速」の艦を「高速+」「最速」に変更できるように。
缶を複数装備した場合には、「低速」から「最速」等も可能。

上のツイートにもありますが、2018冬イベでは実際に「高速+」専用のルートがありました。また、
低速艦である「速吸」「大和」「武蔵」等を高速化し、運用するルートが複数ありました。

通常海域では「5-4」で周回を兼ねながら低速艦の育成が出来るようになりました。

缶・タービンに関しては以下の記事に概要まとめてるのでそちらも確認。
缶タービンのシナジー効果「低速」「高速」「高速+」「最速」

今後、史実艦のルート固定条件も含め「低速」→「高速」パターンは増えてくると思われます。
特によく使う補給艦艦等は一部増設前提の運用となっていくでしょう。

タービンのみであれば回避+6と、回避率で言えば1%2%程度の話なので
あまり気にしなくて良いでしょう。(機銃等の方が対艦では効果が出やすい)

8cm高角砲/8cm高角砲改+増設機銃

  • 阿賀野型
  • 改鈴谷型(現状では最上型改二艦)
  • 練習巡洋艦・大鯨・明石
  • 由良改二

以上の艦に限り、補強増設に副砲である8cm高角砲を載せることが可能。

由良や阿賀野型の補強増設に積むことで、昼連撃が打てないものの夜戦連撃しつつ
装備枠を1スロ開けることが可能。

副砲のため昼の弾着観測射撃や夜連撃等を勝手に邪魔してしまう点に注意。
現状では限られた状況下(阿賀野型にWGWG主砲+8cm等)で採用することが考えられます。

10㎝連装高角砲(砲架) / 10cm連装高角砲改+増設機銃

  • 大和・武蔵(改/改二)
  • 大淀
  • 大鳳

以上の4隻に限り補強増設に10cm連装高角砲改+増設機銃系を装備することが可能。

武蔵の場合は補強増設に装備+電探を用いた対空カットインが実用レベル。
大淀に関しても、補強増設にこれ+主砲で残り3スロに出来るので、
夜戦装備を整えたりWG42を複数積んだり悪さが出来ます。

その他実用的なシナジーかは微妙ですが、
対空電探を乗せることにより汎用対空CIを出すことも可能です。(4機/1.4倍)
また、単純に艦隊防空装備として有用ですね。(防空目当ての場合要改修)

実際の運用

汎用例1(機銃)

空いてる装備枠に機銃を載せるだけでOK。
機銃は改修☆1,4,9=昼火力(昼雷撃力)1,2,3相当となり、
25mm三連装機銃であっても強化していれば昼戦の底上げになります

改修できる上位互換に 25mm三連装機銃 集中配備がありますが、
25mm三連装機銃を素材として使うので準備が厳しい。
普通の機銃もデメリットなく強化の選択肢になりうると言うのは覚えておくといいでしょう。

こんな感じ。画像のように対空の低い装備構成の艦に機銃を装備する場合、
「対空の穴」を埋めることにもなり総合的に安定感が増しますね。

また、画像のようなイメージで
支援艦隊の増設スロに火力の付く機銃を載せることも可。以下が選択肢

  • 3.7cm FlaK M42(火力1命中1)
  • QF 2ポンド8連装ポンポン砲(火力1)
  • Bofors 40mm四連装機関砲(火力1命中1)

実際にはめんどくさくてそこまでするの?って感じですが、
最善を作りたい時は選択肢に入ります。

汎用例2(バルジ)

単純に装甲のアップに。
艦これでは装甲で耐えきれないダメージを引いたときに自動的に割合ダメージと
なりますが、「バルジを載せる前よりも載せたほうが大破しやすくなる」パターンは
基本的多くありません。

厳密に考えるとキリがないですが、空襲の少ない海域であれば、
補強増設はバルジを優先するくらいのイメージで良いでしょう。
(ざっくり例:4-5や5-5ではバルジを優先し、3-5上や6-5では機銃を優先する)

汎用例3(缶タービンによる高速化)

戦艦やコマンダンテスト、瑞穂等の低速艦の補強増設枠にタービンを、
装備枠を1スロット使って缶を装備させることにより、「高速化」ができます。

通常海域では5-4での育成の候補に。
イベント海域では「高速統一」を要求されるけども
「低速艦」を使用したい海域等で出番があるでしょう。

速吸や神威の場合、補強増設枠があれば高速化しても2スロット自由枠が。
洋上補給を載せれる数が回避率等に影響するためとても大きいです。

武蔵の場合補強増設を開けることで、「高速化」しつつ、
徹甲弾込みの昼戦連撃パターンを作ることが可能ですね。

阿武隈、雷巡

改装された機銃には昼戦雷撃に対する補正がかかっていますが、
その補正は開幕雷撃にももちろん効果があります。
阿武隈や、魚雷を積まない北上大井は特に有効。

これらの艦は対空も高くないので対空の底上げとしても相性抜群です。
※雷装を意識した場合☆3,7で、雷撃威力+2,3となります。

武蔵改二

既に挙げている高速化以外にも、

  • 10cm連装高角砲改+増設機銃
  • 12cm30連装噴進砲改二
  • バルジ

等を増設に乗せることが考えられます。

上2つを載せる場合電探とセットで乗せることで実用的な対空CIを出し、
その上で本来の装備スロットを大きく阻害しません。バルジは単純な装甲強化ですね。

10cm連装高角砲改+増設機銃に関しては昼弾着観測射撃で
「副砲」を用いたカットインが発動するため注意が必要。
※副砲が混ざると弾着率は上がるが昼連撃の発動率が下がる

特に「高HP低装甲」のような敵を相手にすると連撃なら落とせるのに
弾着のせいで・・・ということになり得ます。

弾着観測射撃の仕様-基本のおさらいから装備編成例まで

摩耶改二

摩耶限定ですが、補強増設に機銃を載せることにより

  • 魚雷カットイン+対空カットイン(8機撃墜・1.6倍)

を採用することが出来ます。運上げ前提にはなりますが、間違いなく有用。

※画像では足りませんが、
改修強化した魚雷やFuMo電探を使えば夜戦火力キャップ到達も可能

また、機銃を補強増設に開いた枠に水偵を載せることにより、
主砲+副砲の昼戦弾着観測射撃+夜戦連撃+対空カットイン(8機+1.6倍)
といういいとこ取りもできるように。

※2018冬イベではFuMo電探、改修機銃を活用し
昼戦火力を重視した編成が特に有効でした。

皐月・鬼怒・五十鈴

皐月と鬼怒に関しては機銃のみで対空カットインが可能です。
大発を載せれる系統の子なため、サブスロに機銃を、本体に
大発+内火艇+WG42のような編成を撮ることが可能となり、
秋月や摩耶がいない場合の対空カットインの選択肢となり得ます。
強力ではないので効果が体感できるか疑問。

また、鬼怒に関しては「固定撃墜5機のカットイン+昼夜連撃」も可能になりました。

対空カットインの能力は汎用を超えますが秋月・摩耶のものには大きく劣り
連撃をしても火力自体がそこまで高くないというデメリットがあります。
その他、運改修前提ですが”魚雷魚雷高角砲機銃”
で夜戦と対空の両カットインも一応可能になります。

イベント時なんかでも局所的に使える箇所が出てくかなーというとこ。

実際に有用かというと微妙ですが、敵の空母がそこまで強力ではなく
秋月型や摩耶を採用する余裕のない場合等に有効となりうるでしょう。

Верный・長波改二

Верныйや長波改二の特徴として、「中型バルジを装備することが可能」です。
そのため補強増設にバルジを載せることによって、「装甲57+中型バルジ7=64」の
軽巡レベルの装甲にすることが可能
連撃を維持したまま二つ載せて「71」迄上げてもいいですね。

3-5下ルート等、特定の海域でとても重宝することになるでしょう。
※北方海域では北方迷彩(+北方装備)を使うと吉

結局補強増設を誰に使うのが効果的?

特定の艦娘

特定の艦として推奨したいのが摩耶速吸(神威)武蔵
摩耶は実質5スロみたいなものですし、速吸も実質4スロみたいに扱えますね。
武蔵の場合高速化しても4スロ使えるというメリットがとても大きいです。

また、Верный長波もバルジを載せて装甲底上げになるため、
駆逐の耐久が生きやすい海域(例:2-53-5)で重宝するでしょう。

一方機銃を用いたカットインがある皐月、鬼怒、五十鈴なんかは
有用便利だとは思いますが、現時点では優先度は低そうです。

潜水艦である伊504は機銃を装備することで対空カットイン発動が可能。
対空カットイン自体はおまけですが、補強増設に改修機銃で昼の雷装をあげられます。

あきつ丸も大破しやすいのでダメコンを乗せる艦として推奨。
今後高速化の場面もあるかも。潜水艦ズは通常海域で常用するならありですが、
イベントの出撃頻度が高くないので優先順位はそこまで高くなさそうです。

その他、低速でよく使う艦は高速化を念頭に、穴を開ける準備をしておくと
いざという時に対応しやすいでしょう。

その他の艦

中破で戦力がおちる、また大破要因になりやすい空母系統はやはり強化したい。
ダメコン・バルジともに有効ですが、対空噴進弾幕が使えるようになった点が非常に大きいです。
同じ理由で航巡・航戦も有効ですね。

大和型の装甲アップも目に見えて効果が出てくること海域が増えそう。
ぱっと思いつくのは5-5の潜水ルートや4-5最終編成ですが、
イベント海域でも装甲で受けれることがより増えるのではないでしょうか。

後は単純に大破しやすい・対空の低い駆逐艦や雷巡のお守りに機銃枠。
艦隊防空の底上げにもなるし対空の穴を塞ぐことになるので、
艦隊全体に載せたら効果を感じられるようになるかなと。
艦隊防空「改修」「増設機銃」の有無による結果の差

なお重巡・高速戦艦等のバルジは超火力の艦に対しては無力なので、
他の艦より後回しでいいかなーと思います。軽巡はそもそもバルジ載せれない。
機銃を載せるのはもちろん手ですが、駆逐や軽空母を考えるとやはり後回しです。
優先順位的には後にするというだけで、効果が低いというわけではありません。

まとめ

補強増設といえばダメコン・女神でしたが「高速化」を始め有効な場面が増えてきました。
システム面で対応できないとどうしようもないので、補強増設に課金しない!という方は
常に2,3個保持していけたらいいのかなと思います。

今まで以上に「ダメコンを載せてると思ってた」が発生すると思われます。
艦隊運用には細心の注意を払っていきたいですね。