イベントにしても出撃任務にしても海域攻略時には何かしらの攻略編成を参考にして自分の艦隊を編成される方が多いと思いますが、上手に真似することができているでしょうか。参考元の編成が自分の艦隊より高練度だったり装備改修が進んでいたりした場合、実際の海域攻略時に大きな差が生まれてくるので提督毎に調整する必要が出てきます。今回は特に装備編成に焦点を当て、注意点を幾つか挙げておきたいと思います。

甲作戦向けに書いたつもり。丙作戦クリアを考えてる方は
あまり気にしなくて良い項目が多いと思います。

(2018/03/17 一部修正・更新)

艦載機/水上戦闘機の調整(制空値)

真っ先に気をつけないといけないこととして、制空値の調整が挙げられます。

下手に下位互換の装備で組んでしまった場合、航空優勢取れる場面で航空均衡になってしまい弾着観測射撃ができなくなった・・・ということが起こり得ます

対空値(艦戦)航空機例
14零式艦戦53型(岩本隊)★max
13烈風(六〇一空)★MAX
12烈風改
F6F-5★MAX
11零式艦戦52型(熟練)★max,烈風(六〇一空)
零戦52型丙(六〇一空)★max
Re.2005 改
10零式艦戦21型(熟練)★max,烈風
Fw190T改
F6F-5
F6F-3★MAX
紫電改四
9零式艦戦52型(熟練)
零戦52型丙(六〇一空)
紫電改二
8零式艦戦21型(熟練)

上記は高対空値の艦戦群。
後は九七式艦攻(友永隊)系統もも対空+1のため地味に注意。

ぜかましねっと艦これ!内ではよく高対空の艦戦を取り扱いますが、
同対空値以上の装備を準備できない場合、
艦戦を1スロット増やすなどの調整をしたほうがいいでしょう。

また、編成例では加賀を使ってるけど自分は飛龍を使いたいと言った場合も、
1から艦載機を組み直したほうがいいでしょう。

ポイント

ぜかましねっと内では大体の制空値目安がわかっている場合記事内に
“制空値は◯◯マスの◯◯◯以上に調整”と言った感じで
何かしら数値を書くようにしています。

また、イベント中盤以降であれば艦これwikiや英語wikiの方にも制空値が書かれていて、
それを参考にするのも手。

これを参考にしながら、実際に計算するなり、手持ちの艦載機を
シュミレーターで試してみるのが手っ取り早いかと。

参考:
艦載機計算機

この際、原則として1スロ目は攻撃機を置くようにすること。
艦載機熟練度に1スロ目のボーナスがあるため、それだけで空母の火力は
ある程度維持しやすくなります。※艦戦4積みなどの例外あり

余談ですが、一部海域では艦爆による特効や、噴式航空機による特効があります。
イベントの場合開始早期には特効等抜けた編成が出回りますが、
出回ってる編成は古いことも多く、常に最新の情報を注意して追いかけていきたいです。

水上戦闘機の準備

高対空の強風改や二式水戦改(熟練)はあれば間違いなく便利ですが、
今のところはなくてもなんとかなるイベントばかりです。

これらを用意するのは労力がかかるので、
先に労力のかかからない他の装備を優先していきましょう。

但しRo.44水上戦闘機や二式水戦改等の基本水戦を持ってない場合は注意。
水戦がないと制空が取れない場面は今後増えてくると思われるので、
任務や改修でこつこつ準備を進めておきたいです。

参考:
水上戦闘機の入手と活用(Ro.44水上戦闘機~強風改の準備等)

戦爆連合カットインの活用

2017秋以降、航空優勢以上の条件下で艦攻と艦爆・艦戦をセットで装備すると
戦爆連合という空母昼戦カットインが活用できるようになりました。

参考:
昼戦空母カットイン(戦爆連合)に関して

空母を多く活用する機動部隊編成の場合、何隻に戦爆連合を積んで
火力を底上げできるか、といった考え方が必要になる場面があります。

基地航空隊

艦載機と同様、下手にコピーしてはいけないのが基地航空隊。

最近よくあるパターンとしては基地航空隊の航空劣勢調整ですが
航空劣勢以上を狙っているのに制空権喪失してしまい、
本体の制空値も足りずに一方的に殴られるといった展開をよく見かけます

また、陸戦→艦戦に変えると戦闘行動半径が足りず、ボスマスまで届かない
と言ったことも起こりえます。

これらの対策は、基地航空隊への理解度を深めること。

装備の整ってない状態で下手に艦戦1陸攻3にしても制空権を喪失してしまうかもしれません。
そのような場合は陸攻4にしたほうがいいことも多く、
逆に艦戦2つおいて制空劣勢を取りに行くべき時もあります。
間違った編成で沼に嵌まらないように注意をしましょう。

参考:
基地航空隊の制空値を自力で調整しよう

ある程度分かっている方は、テンプレを活用したり、自力で計算することも大事です。
例えば、以下のサイトを使えば基地航空隊の制空シュミレーションをすることが可能。
制空計算機B

手持ちで使っている編成が間違ってるかもしれないので見直すといいかもしれません。

陸攻の熟練度もしっかりあげよう

2018冬イベに入ってからの検証で、陸攻にも熟練度補正があることが確認されました。
※2017夏イベ以前はなかったと考えられています。秋は不明

はっきりしているのはクリティカル時に火力が1.2倍になることのみですが、
熟練度補正であれば命中率やクリティカル率にも影響することが考えられます。

特にラストのゲージ破壊で沼になってるのであれば
一度見直して、しっかり熟練度をつけ直した方が良いでしょう。

対空砲や対空電探(対空改修・対空カットイン)

対空に関しては事前に改修できているかどうかが大きな要素を占めています。(艦隊防空に関わる)

また、対空カットインには幾つかパターンがありますが、
狙っている対空カットインを発動できているかを確認する必要があります。

参考:
対空カットインのまとめと装備例

ポイント

実際の所対空装備がとても重要になるマップはそこまで多くありません
ヲ級改や空母棲姫が空襲で何度も攻撃してくるようなマップでは準備しておきたいですが、
対空対策してボスが落とせないようなら意味がありません。

また、対空に関しては火力とのバランスの問題があり、
“改修が進んでないから艦隊全体に対空装備を載せよう”みたいな考え方は大体悪手。

基本は対空より火力を優先してに編成し、火力が足りている状態であれば
その上で対空を意識していけば十分です。

既に装備改修も間に合わず、中途半端に防空を考えるのであれば
ボスでの火力を強化して、一発でクリアを目指したほうがいいことも多いです。

具体的には秋月を使っているところを綾波の魚雷カットインにしてしまうとか、
摩耶を使っているところを妙高に変えるとか。
複数ルートが有る場合は別の編成を探すことも一考するべきです。

イベントの場合はゲージ削り時はボスのHPを削るため対空重視、
ゲージ破壊時はボスを落とす必要があるため火力重視に切り替えといった考え方も必要になります。

なお、機銃に関しては補強増設に積むのはともかく、
通常使用では対空効果としてはあまり効果は見込めません。
※個艦防空に大きく変わるものの艦隊防空にあまり寄与しないため

参考:
艦隊防空「改修」「増設機銃」の有無による結果の差 

このあたりの知識を理解していると、自然と編成ミスが減っていくので
余力があれば把握しておくことも大事ですね。

主砲や魚雷・徹甲弾等(火力)

主砲や魚雷に関しては、下位互換の装備に変更してしまってもそこまで大きな問題にはなりません。
弾着カットイン射撃や夜戦での連撃/カットインに装備のレア度は影響しないからです。
※潜水艦魚雷は除く

一方注意するポイントとしては

  • 連撃+弾着観測射撃の基本を抑えているかどうか(重巡・戦艦)
    連合艦隊の場合、第一艦隊に夜偵を載せて弾着率を下げてないかどうかも確認
    紫雲等の索敵の高い偵察機が弾着率は高いです。
  • 連撃装備にする時に役割があるか(駆逐)
    対空カットインでも、探照灯を乗せるという形でも。
  • 魚雷カットインの役割をしっかり果たせているか(駆逐)
    運が低い艦や、火力キャップから大きく離れている魚雷カットインをしていないかどうか

などを意識する必要があります。

大型主砲

まず気をつけるのは、連合艦隊での戦艦主砲。連合艦隊では命中率が大きく下がるため、
火力より命中という感じでフィット砲を推奨されることが大くなってきています

現在では第1艦隊(水上打撃部隊/空母機動部隊)が取り巻きを払い、
第二艦隊(護衛部隊)がボスをカットイン等で処理をするという流れが多く、
確実に当てることが大事。そのため主砲選びに迷ったときは、
フィット砲を意識して各艦に装備していきましょう。
その後火力に不安がある/小型艦も落とせないと言った場合には調整していく感じで。

なお、下位互換の装備でも代役こそ可能ですが全体で見た場合の装備改修優先度は高め。
装備改修には火力はもちろん命中率上昇効果があり、主砲系統や徹甲弾の改修は
複数装備が積み重なるため大きな差になってきます。

※命中率は√☆ 改修☆1なら1%、☆4なら2%上昇します

参考:
各装備の改修効果を知ろう 火力・対空・防空等

イベント中に対応するのは難しいので、
必要であればキラ付けで補っていくことになりますね。

航空優勢が取れない条件下での水上打撃部隊では、
フィット砲なしだと大きく命中率が低下します。当てているかどうかを
しっかり確認しておくこと。

フィット砲に関してあまり理解されてない方は、こちらも参考に。
戦艦フィット砲を活用しよう

徹甲弾

一式徹甲弾と九一式徹甲弾がありますが、
大した差ではないのでとりあえず気にしなくてOKです。
但し、徹甲弾は腐らない装備筆頭なので、優先して改修しておきたい候補。

イベント開始時に九一式徹甲弾を一つも改修してない!と言った場合、
ネジ消費も軽いためイベント中に改修することも検討しておきましょう。

中型主砲

一部の中口径主砲は夜戦命中率に影響します。

  • 20.3cm(3号)連装砲(夜戦命中率+15%)
  • 20.3cm(2号)連装砲(夜戦命中率+15%)
  • 20.3cm連装砲(夜戦命中率+10%)

※20.3cm連装砲と20.3cm(3号)連装砲を混載した場合
20.3cm連装砲が優先、重複不可。艦これ改データの記憶なため、
2号砲に夜戦補正がついたアップデート等で修正されているかもしれません

というわけで、重巡を採用する場合、出来る限り20.3cm(3号)連装砲を一本載せるように注意しましょう。
初心者さんの場合は20.3cm連装砲ですね。

なお、重巡の4スロ目は余裕のあるスロットで、状況次第で照明弾や探照灯を入れる候補になり得ます。
主砲を載せて意味のないカットインにしたり、
とりあえず電探で・・と遊ばせることは避けていきたいです。

重巡の夜戦カットイン

20.3cm(3号)連装砲に夜戦補正があるため、そちらを有効活用した形で
【20.3cm(3号)連装砲/魚雷/魚雷/その他(夜偵等)】

という装備構成にするパターンが多いです。

火力の高い重巡であれば魚雷2本のみで夜戦カットインをさせることも検討すること。

小型主砲

小型主砲は特に意識する必要なく、基本的には対空砲である

  • 10cm高角砲+高射装置

が最強です。但し、12.7cm連装砲D型改二が強い場面も。

参考:
12.7cm連装砲D型改二と10cm高角砲+高射装置の活用とか

上記の主砲を持っていない場合は
12.7cm連装砲B型改二と10cm連装高角砲を基本装備にすれば
大きく狂うことはないはず。

駆逐艦が連撃装備のときは、対空カットインの役割と、
夜戦サポートの役割を持たせることが多くなります。

探照灯・照明弾・対空電探の何れかが基本ですね。PT小鬼群と戦う場合は
熟練見張員や機銃と言った装備も候補になります。

魚雷

魚雷に関しては、大体が夜戦カットインのために改修をすることになります。
基本的には火力+雷装が201を超えていればOKで、
足りない場合は出来るだけ火力の底上げを意識しましょう。

他、火力が足りていない状態で探照灯や照明弾を載せることも要注意。
編成例で照明弾を使っていても、自分の編成で火力+雷装が201にのっていないのなら、
その艦は魚雷を3積みにして他の艦に照明弾を載せるといった方法を考えましょう。

夜偵を所持している艦がいる場合、火力+雷装が196以上で火力キャップに到達します。
但し夜偵は発動しないこともあり、キャップ補正後の火力も無駄にはならないので
可能な範囲で201に近づけたいです。

その他

対地関連

唯一開発できるのが三式弾のみで、大発動艇系やWG42はサンプル元の編成例に
組み込まれていても所持していなければどうしようもありません。

あることを前提に組んでる編成を見ても必要火力が足らないので、
自分と似たような装備状態で攻略している人を探すべきでしょう。

索敵(偵察機)

索敵値が足りなくて逸れるーということがままありますが、
索敵は索敵装備の占める割合が非常に大きいです。
※特に索敵機の役割が大きい

もし提示されてる編成例を真似出来ずに逸れた場合、
とりあえず開いている枠に索敵装備を一つ載せてみましょう。

この場合開いている枠というのは

  • 戦艦の徹甲弾(→偵察機)
  • 空母の攻撃機(→彩雲等)
  • 駆逐艦の主砲(→電探)

等も含まれます。逸れてしまうことはどうしようもないので、
少しの火力で対策できるならするべきでしょう。

また、提示されてる編成例には索敵過剰なものもあります。
無駄に積みすぎると今度は火力が足りない要因になるため、
最終編成に沼っているときは火力を増やせないかも検討したい所。

編成に自由度があり、雷巡を多く採用しているパターンだと索敵が厳しいこともあります。
そのような海域だと、敢えて雷巡の数を減らして重巡を増やすというのも有効ですね。

対潜関連

まず、対潜先制爆雷攻撃に対しての注意が必要。駆逐艦や軽巡では対潜値100がラインなので、
もし100に到達しない艦で装備をコピーしても想定されてる火力が発揮できません。

参考:
対潜先制爆雷攻撃を活用しよう

また、潜水艦ボスを倒す場合に火力が足りないということがよく起こります。
潜水艦相手には“装備の対潜値合計””ソナー爆雷シナジー”が重要で、

  • 三式水中探信儀/三式水中探信儀/三式爆雷投射機

が基本装備に。イベント時の甲作戦では三式ソナー・爆雷のセットを全艦に揃え、
更にある程度対潜先制爆雷攻撃ができるくらいの戦力が必要です。

そこまで準備できてなく沼ってるのであれば、早い段階で難易度変更も検討してみましょう。

なお、攻略だけなら上記レベルで十分問題ないですが、堀目的に周回する場合、
安定を目指すとソナーも爆雷も改修したものを複数準備しておきたいです。

周回を考慮する場合難易度を落としておかないと、掘りで沼ることになるかもしれません。

まとめ

以下の提督さんの記事を参考にさせてもらいました。基本同じ内容ですが、
合わせて読むとよりわかりやすいかと思います。
攻略編成を参考にする時の装備読み替えに関するポイント(だとーの艦これレポ)

 

艦これの場合噴式航空機がないと攻略できない!○○がないと攻略不可能!
ということは基本的にありませんが、対策できていると取れる行動が増え、
安定した攻略につながります。

互換装備でしのげる部分もあれば、艦娘の役割を調整してしのいでいく部分もあると思います。
なかなか難しいところですが自分の攻略に落とし込めるようにしたいですね。