2017の夏イベでニコニコ生放送を見ていた時に、レベル99のまま育成が止まった艦を使用している提督が多く、想像してるより単婚提督が多いんだなーと感じていました。今回は、99でレベルを止めてる提督向けに100以上のレベルになることでメリット・デメリットをそれぞれ確認してみたいと思います。

ケッコンカッコカリとは

レベル99に到達した艦のレベル上限を開放するシステムです。
基本的にはレベル99で育成が終了しますが、後述するアイテムを使用すると
レベル100にレベルアップ、その後最大レベル165迄育成が可能になります。

システム的なレベル上限を開放するには「書類一式」というアイテムが必要になり

  • 任務「式の準備!(最終)」をクリアする
  • 明石のアイテム屋さんで購入(書類一式あたり700円)

と言った仕様になっています。

よく単婚提督とか重婚提督とか言われますが、任務報酬での上限解放のみを
している提督が単婚提督、課金して複数の艦のレベル上限解放している提督が
重婚提督と言ったところですね。

余談ですがレベル1からレベル99までするのに100万EXP必要となり、
ここまでで非常に長い道のりです。

更にカンスト(165レベル)迄のレベルを上げるには
682万EXP(合計782万EXP)必要となり、並大抵の覚悟でのカンストは不可能です。

メリット

HPの上昇

ケッコン前の耐久値HP上昇量例外(最終改装)
6~7+3
8~29+4
30~39+5
40~49+6速吸(48→50)
50~69+7
70~90+8
91~+9Bismarck(96→99)
Italia,Roma(92→98)

基本的にはHPが増えることにより、耐久力が増えるためメリットにつながります。
但し一部は後述するデメリットにもつながります。

補給時の燃料・弾薬必要量15%削減

補給時の必要量が元の必要量の85%(端数切り捨て)。
戦艦などの燃費が悪い艦は単純に恩恵が大きく、よく出撃することがある
駆逐艦や潜水艦は遠征やクルージング等、試行回数で細かく恩恵を受けることが可能。

※一般的な駆逐艦は5戦で燃料15/弾薬20を消費
ケッコンした場合85%切り捨てになり燃料12/弾薬17に変化。
更に1戦のみで撤退した場合はこれも切り捨てられ、補給は燃料2,弾薬3となる。

ケッコンによる運の上昇(3~6のランダム)

運が上がることによって主に夜戦時のカットイン率上昇が期待できます。

運キャップに到達していない艦の運が最大6上がった場合は
4.9%程度の発動率上昇となり、運改修を前提とする場合は必要なまるゆが減少します。

参考:
夜戦の基本を確認しよう-カットインや連撃の仕組み他

命中率・回避率・夜戦カットイン率の上昇

ケッコン後最大レベルまで上げることによって、
99のときに比べ命中率がおよそ6%程度上昇します。

また、回避率に関しても艦によって差がありますが、
3~15%程度の上昇値となるようです。
※速吸改の例が回避値がレベル99で回避33,レベル165で回避48となるため、
運などもありますが大体15%くらい増える。幸運+高回避の駆逐艦等は
上昇率が控えめ

※他の計算で乗算されていくので、あくまでも参考程度に。
また、99と165レベルでの最大差を想定しているため、実際の運用では
ここまで大きい差にはなりません。

夜戦カットイン率も2%程度の小さな差ですが、
上昇するので覚えておくと吉。

対潜数値の上昇

特に駆逐艦と、一部軽巡系の艦でのメリット。

対潜の数値自体は火力に大きく影響しませんが、
ケッコン前では対潜先制爆雷攻撃に到達できない艦が対潜先制爆雷攻撃をできたり、
攻撃に必要なスロット数が減ったり、出来ることが増えてきます。

参考:
対潜先制爆雷攻撃を活用しよう

高難易度のイベント海域の場合先制対潜爆雷攻撃可能艦の有無が難易度に
大きく影響することもあるので、駆逐勢でケッコンするならレベリング時に意識したい項目。

夜偵発動率の上昇・弾着観測射撃発動率の上昇

夜偵の発動率はレベルに大きく依存しているため、
レベルが高いほど発動率が大きく上昇します。計算上では

99レベルで68%,165レベルで88%の発動率となります。

また、弾着観測射撃の発動率は索敵値にある程度依存しており、
索敵値は艦娘とそのレベルに依存しています。

夜偵に関してはもろにレベルの影響を受けますね。
弾着に関しては他の要素が大きいので大きな差ではないですが、
結婚してレベルが上昇するほど弾着観測射撃の
発動率は上がると思っておきましょう。

デメリット

入渠時間の延長

入渠時間は

  • 艦娘のレベル
  • 耐久値
  • 艦娘の分類(高速戦艦や駆逐艦等)

によって決まりますが、ケッコンによってレベルと耐久値が伸び、
入渠時間の延長につながります。

余談ですが最長入渠時間はレベル165の武蔵改で、
HP1の状態で58時間3分となるようです。長い

特に潜水艦では回避率上昇やレベル上昇による夜戦カットイン率上昇の
メリットもありますが、入渠時間の上昇は大きなデメリットとなります。

入居時の必要資源の増加

入渠に必要な資源は回復させるHPと、ケッコン前の出撃時燃料を参照します。
HPが上昇することにより、1撃大破時等、消費資源が増加します。

参考までに武蔵改がHP1になった場合、
レベル99の場合だと燃料864/鋼材1440、
レベル165の場合だと燃料945/鋼材1575が消費されます。多い。

4n-1艦が4n艦になるパターンが有る

俗に言う中破ストッパーと呼ばれるものですが、HPより大きな被弾を受けると
現在HPの50%~79%の割合ダメージに変換されるという仕様があります。

艦これでは25%以下のHPになると大破状態となり轟沈の危険がありますが、
夕立や時雨などHP31の駆逐艦はケッコンするとHP36に。
本来の大破ラインがHP7だった艦がHP9での大破となり、
戦艦棲姫や潜水新棲姫等からの被弾での大破率が上昇することになります。

※逆に4nが4n-3等になるパターンもあり、それらのパターンでは
メリットとして捉えることが出来ます。

海防艦での耐久・対潜・運改修が実装され、これらのデメリットはある程度
解消できるようになりましたが、解消するにはとても労力がかかります。

参考:
轟沈ストッパーや4n・4n-1に関して
海防艦の改修に関してと耐久改修で優先したい艦の例

まとめ

ケッコンカッコカリのメリットは大きく、補強増設等と同様、
艦隊を強化するシステムの一つとして考えることが可能です。

そもそもレベル99の敷居が高く、書類一式も1隻あたりに700円と決して安くはないですが、
諸々の問題を突破できるのであれば艦隊強化案の一つとして検討して良いでしょう。

まあ個人的には、能力値云々よりも
単純に育成を続けれるのが一番嬉しいです。