改修工廠が実装されて以来2年ほどたちますが、まだ装備の改修効果を理解できてる人はそんなに多くないと思います。装備種別ごとに改修した場合のメリットをわかっている範囲で確認していこうと思います。

(2017/03/18 水戦について加筆・他修正等)
(2018/04/08~ 記事内容修正中)

具体的に改修を優先したい装備は以下記事を確認してください。
改修装備候補一覧【カテゴリ別】

また、もっと基本的な改修の知識に関しては以下を確認すること。
改修工廠の基礎知識 やり方~注意点等まとめ

マイナーな装備群に関しては間違っている可能性もあるので注意。

概要

この記事だけで全て理解するのは難しいと思います。
wikiなどの解説も含め、なんとなく雰囲気を掴んでいただければ。

装備改修で上昇する能力

改修をした場合、装備によって異なりますが

  • 火力
  • 雷装
  • 命中
  • 対空(艦載機の制空値)
  • 対空(艦隊防空値)
  • 対潜火力
  • 夜戦火力

等が上昇します。これらは各装備カテゴリによって設定されていて、
基本的にはカテゴリ毎に改修効果は一定です。

改修の計算式

改修で確認される効果の多くは、ルート計算を用います。

計算式は

  • 改修強化値=装備別補正値×√(改修値)

が基本。以下はよく使われる補正値の表となります。

強化装備(一例)補正値/改修値☆1☆4☆9MAX
砲全般,徹甲弾等(火力・命中)×1.01.002.003.003.16
大口径主砲(昼)/対空電探(防空)×1.51.503.004.504.74
魚雷(雷撃戦)/偵察機(索敵)×1.21.202.403.603.80
高角砲(防空・加重対空値)×3.03.006.009.009.49
機銃(加重対空値)×4.04.008.0012.0012.65

※横幅の都合で改修値が1.4.9.MAXの4種取り上げ。

計算例:大口径主砲にあたる35.6cm連装砲、改修☆4迄進めた場合の昼戦火力上昇幅
{補正値1.5×改修値√4(=2)}=3.0
35.6cm連装砲の火力は15なので15+3=18

※以下の表は火力系に関してのみ。
水偵・電探等は火力に影響しないため省いています。

装備分類砲撃戦(火力)雷撃戦(雷撃)夜戦(火力/雷撃)対潜攻撃
小主砲1010
中主砲1010
大主砲1.5010
副砲1010
徹甲弾1010
探照灯1010
機銃11.200
魚雷01.210
爆雷0.75001
ソナー0.75001
大発/内火艇1010

参考元:改修装備の効果(wikiwiki)

注意しておきたいのは小数点以下もしっかり計算されているということ。
表の関係で表示してないですが【1.0×☆2=1.41】のように、
内部ではしっかり計算されてるため、少しでも強化しておいたほうが有利です。
例:砲★+6(2.45)と★+7(2.65)の2つを装備すると火力+5.10の上昇

よくわからない方は、
強化すればするほど強くなるけど、強化あたりの改修コストが伸びていくため
一つの装備をマックスにするより、複数の装備を☆4にしたほうが安くて強いよー
くらいの認識でOK。
但し大発系の特効倍率や、艦載機の改修値は別

また、改修で命中率も上がっているようですが、

  • 砲系の命中率係数は一律で1
  • 対空電探の命中率係数1
  • 水上電探の命中率係数2

と思われています。※電探の改修係数は指摘ありますが詳細不明。
取り敢えず上がるとだけ
※係数1につき、1%命中率が上がる

これだけ見ても全然わからないと思うため、各装備解説に移ります。

火力・雷撃上昇

主砲・副砲・徹甲弾(・探照灯・高射装置・大発系)

基本的には係数1なので、☆1,4,6,9までの強化が一つの目安
但し大口径の主砲に関しては、”昼戦のみ”係数が1.5になっています。

例: ()内は基本の火力、改修上昇分

  • 10cm高角砲+高射装置()☆4(2)=火力
  • 九一式徹甲弾()☆9(3)=火力12
  • 昼:46cm三連装砲(26)☆4(3)=29
  • 夜:46cm三連装砲(26)☆4(2)=28

こんな感じで小口径の方が相対的に恩恵を感じやすい。

主砲系統は具体的な数値は未判明ですが、改修での命中率向上が見込めます。

また、探照灯は被弾率を上昇させたり敵のカットイン率を下げたりしてると思われます。
大発系は特攻があるため特殊効果として後ほど後述。

高角砲は対空効果があるため後述。

魚雷

魚雷は雷撃戦(開幕雷撃含む)の強化係数が1.2、
夜戦での強化係数が1.0となっています。

例: ()内は基本の火力、改修上昇分

  • 昼:61cm五連装(酸素)魚雷(12)☆4(2.4)=14.4
  • 夜:61cm五連装(酸素)魚雷(12)☆4(2)=14

魚雷は複数装備させることが多いです。
例えば☆4の五連装魚雷を3本乗せれば
昼:14.4×3=43.2
夜:14×3=42

とちょっとだけ火力に差が出ることに。とは言え気にするほどではないですね。

昼の雷装よりも夜の夜戦火力のほうが重要になりがちなので、
基本的には主砲と同じように☆4.6.9を目指せばOK。

ネジを節約したいけど火力は最大まであげたいといった場合に、
☆6と☆7を混在させて載せる方法があります。
例えば夜戦を想定して

  • 61cm四連装(酸素)魚雷(10)☆7(2.65)=12.65
  • 61cm五連装(酸素)魚雷(12)☆6(2.45)=14.45
  • 12.65(2.65)+14.45(2.45)=27.10(5.10)

このような感じで、端数を組み合わせて少しでも火力を上げる事が可能。
但しこれに関しては、中破やその他状況を考慮しておらず、
あくまできりが良くなると言うだけの話。
実際には☆6が2つでも☆6と☆7でも限られた状況下でしか変わらず、
他の装備改修の時を含め特に気にする必要はないでしょう。。

対潜装備(ソナー・爆雷)

ソナー・爆雷共に、砲戦係数が0.75/対潜係数が1.0です。
但し対潜に関しては火力計算の仕様上、係数は1ですが
実際のダメージ率上昇率は2/3となります。

対潜の数値が上昇するのはもちろんのこと、何故か砲戦火力もちょっと上がっています。

例:

  • 対潜:三式水中探信儀(10)☆9(2)=12
  • 火力:三式水中探信儀(0)☆4(1.5)=1.5

改修値は対潜先制爆雷攻撃の対潜100ラインに関与しないため注意が必要。
※対潜先制爆雷攻撃時のダメージには影響する

また、ソナーを改修した場合回避に影響することを運営が明言しています。
対潜値は端数になっても腐りにくいので、☆6迄上げてしまって良いでしょう。

ソナー系の計算式は以下も参照。
対潜攻撃計算の基本や計算式等

対空

前提として対空には「加重対空値」と「艦隊防空ボーナス」の二つがあります。
加重対空値は素の対空と同じものだと捉えてしまってOK。
艦隊防空ボーナスは表にでてこない数値で、個艦ごとの数値を合計し、10毎に
1スロあたり50%の確率で敵機を1機落とせますよというやつ。
※超大雑把

艦隊防空に関しては対空カットインや陣形補正がかかるため、この項では説明できません。

対空砲火をイメージしよう 「割合撃墜」と「固定撃墜」
対空兵装の改修効果 「加重対空値」「艦隊防空ボーナス」等

加重対空値

対空機銃に4.0,高角砲(高射装置)系に3.0の係数がかかります。

例:加重対空値

  • 25mm三連装機銃 集中配備(9(対空値)×6(補正)で54)☆4(2×4(係数)で8)=62
  • 10cm高角砲+高射装置(10×4で40)☆4(2×3で6)=46

なぜ4や6をかけるのかというと、そういう計算だから。
☆4であれば54が62に、40が46に変わるくらいなので
ここでは改修効果はまあまあかなーくらいの認識でOK

なお、機銃には砲戦(1.0)昼雷撃(1.2)のダメージ上昇係数もついています。
補強増設に装備する際には昼戦の火力上昇にも繋がるので、
改修した機銃は雷巡や駆逐艦などと相性がいいですね。

艦隊防空ボーナス

加重対空値はあまり問題ではなくこちらがとっても重要。
艦隊防空ボーナスは高角砲(高射装置内蔵)に3.0、
高角砲(通常)に2.0、対空電探に1.5の係数がついています。

高角砲

例: 艦隊防空ボーナス 10cm高角砲+高射装置編

  • (10(対空)×0.35(係数)で3.5)☆0(2×0で0)=3.5
  • (10×0.35で3.5)☆4(2×3で6)=9.5
  • (10×0.35で3.5)☆10(3.16×3で9.48)=12.98

比較用に3パターン取り上げましたが、艦隊防空ボーナスに関しては、
装備改修の比重が非常に大きいのがわかると思います。

この項はここまでの説明ですが、これを複数準備し対空カットインをしていくと、
倍々計算となり敵機を全滅させる可能性が大きく上がっていきます。

艦隊防空「改修」「増設機銃」の有無による結果の差 6-5編成で対空砲火を比較してみよう(図解)

なおMAX改修と比べても☆4までの改修で70%、☆6までの改修で80%近くの
艦隊防空ボーナスになるため、無理に最大強化を目指すよりも、まずは
☆4、☆6の高角砲を増やしていくのが大事

現状高角砲に分類されるもので改修可能なものは

  • 10cm高角砲+高射装置(主砲系列)
  • 90mm単装高角砲(副砲系列)
  • 8cm高角砲
  • 12.7cm連装高角砲

の4種類です。(実質的に改修メリットが大きいのは係数3.0の上の2つのみ)

対空電探

基本は高角砲と同じですが対空電探の例も取り上げてみます。
例: 艦隊防空ボーナス

  • FuMO25 レーダー(7×0.4=2.8)☆0(改修不可)=2.8
  • 13号対空電探改(4×0.4=1.6)☆10(1.5×3.16=4.74)=6.34
  • 21号対空電探改(5×0.5=2.0)☆10(1.5×3.16=4.74)=6.74

※現状最強電探としてFuMO電探を比較に取り上げています。
対空のみ見た場合は15m二重測距儀+21号電探改二が艦隊防空3.2

13号対空電探改のみで見た場合、1.6が6.34と凡そ4倍まで防空力が強化されています。
但しFuMOと比べたら2.8が6.34と2倍ちょっとですね。

艦隊防空のみで見た場合、この差は非常に大きいですが
FuMO電探には火力や命中がしっかりついている事を忘れてはいけません。
※電探の改修でも命中は上がると思われるので実測の差がどうなるかは不明

防空として13号対空電探改や21号対空電探を準備しておくのはもちろん大事ですが、
状況を考えずに13号装備一択というわけには行かないので注意しておきましょう。

索敵

マップ上でのルート固定に有効な索敵値です。
(艦隊戦での効果は不明ですが、弾着観測射撃にはかかってないっぽい)

水上偵察機は係数1.2。電探は1.25ですね。

例:

  • 零式水上観測機()☆3(1.2×1.73=2.07)=8.07
  • 22号対水上電探改四()☆4(1.25×2=2.50)=7.50

あくまでもマップ上の索敵に関してではありますが、
大体☆3まで上げたら観測機が紫雲相当になり、
電探も複数強化していれば装備を減らせる可能性があるという感じ。

潜水艦隊で索敵を要求される時など、一部状況で役立ちます。

対空値(艦載機・航空戦)

これまでと違い
√を使った計算をせず、改修値に比例して効果が増えていきます。
艦戦・水戦は改修毎に対空値0.2の補正が、爆戦は0.25の補正がかかります。

※瑞雲系(水爆)に関しては爆装値に補正がかかる模様。
※零式艦戦63型(爆戦)はバグが有りましたが2017/07/31に修正されました。

  • 零式艦戦52型(熟練)()☆10(10×0.2=2)=11
  • 零戦62型(爆戦/岩井隊)()☆10(10×0.25=2.5)=9.5
  • 二式水戦改(熟練)☆10()(10×0.2=2)=

零式艦戦52型(熟練)は毎月数を増やすことが可能な装備のため、
実質対空11の艦載機まではある程度量産することが可能となりました。

参考:
艦載機改修は零式艦戦21型からスタートでネジ節約しよう

その他

大発系の遠征報酬

√を使った計算をせず、改修値に比例して効果が増えていきます。

  • 大発動艇 基礎5%+改修毎に0.05%(☆10で0.5%) 最大5.5%
  • 同陸戦隊 基礎2%+改修毎に0.02%(☆10で0.2%) 最大2.2%
  • 特二式内火艇 基礎1%+改修毎に0.01%(☆10で0.1%) 最大1.1%
  • 特大発動艇 基礎5%+改修毎に0.05%(☆10で0.5%)+おまけで2%
    最大7.5%

基本的に遠征に対しての改修効果はしょっぱいです。

鬼怒改二に大発MAXを3つ載せた場合、
仕様上1.5%のところ2%増えてちょっとだけお得。

大発の陸上系への特攻ダメージ

こちらも√を使った計算をせず、改修値に比例して効果が増えていきます。
以下の数値は砲台小鬼への攻撃係数の上昇値。

砲台小鬼に対する砲戦火力に対する係数

  • 大発動艇 1.80+(0.04×改修値) MAX2.20
  • 同陸戦隊 2.15+(0.044×改修値) MAX2.59
  • 特二式内火艇 2.40+(0.08×改修値) MAX3.20
  • 特大発動艇 不明

なお、通常砲撃戦にも係数1.0(☆9で火力3相当)の火力補正がついています。
大発と内火艇の相乗効果等もありますがまた別項で。

不明なもの

バルジ・探照灯(の命中率アップやカットイン率等)・
夜偵(の夜の効果)等等、まだわかっていないものはたくさんあります。

まとめ

以上一通りまとめてみました。

基本的に改修効果は大きくないですが、対空関連、特に防空効果は
改修による影響が大きいため、甲作戦を意識して行く場合は
優先しておいたほうが良いでしょう。

改修のおすすめ装備と合わせ、活用していただければと思います。