2025秋イベントの後段作戦で実装された「野埼」「野埼改」を入手すると、新システムの「母港給糧艦システム」が解放されます。活用することで、キラ付けした状態での出撃や遠征が容易になります。

艦娘の疲労度について

編成画面で確認できるのはキラ☆10>キラ☆8>キラ☆6>無疲労(間宮点灯/無し)>オレンジ>赤

艦これには疲労度というシステムがあり、
コンディション(cond)という内部ステータスで管理されています。

コンディション(cond)表示意味
50~100キラキラ戦意高揚状態
40~49無表示通常
30~39無表示(間宮点灯)通常
20~29オレンジ疲労疲労状態
0~19赤疲労疲労状態

通常、cond49が無疲労として扱われ、出撃してMVPを連続で取る等しないと
cond50以上のキラ状態にすることはできません。

今回実装された「母港給糧艦システム」では、野埼(改)を使用することで、最大でcond54まで
cond値を上げることができ、戦闘や遠征で有利に戦うことができます。

実際の戦闘時には、通常艦隊ではcond値は53以上から、連合艦隊ではcond50から効果がある等、
いくつかの注意点があります。詳細については以下の記事を参照してください。

母港給糧艦システムについて

母港給糧艦システムでは、「野埼」「野埼改」を旗艦または2番艦に配置し艦隊を放置した際、
疲労度(コンディション値)を通常より早く回復させます。
また、特に無疲労の場合は軽いキラ状態にすることができます

※2025秋イベント新艦の「南海」を改装することで「野埼」「野埼改」は入手できます。
母港給糧艦システムは南海時点では使用できず、野埼に改装してから使用可能になります。
野埼はLv16, 野埼改はLv60で改装できるようになります。

発動の条件

  • 野埼(改)を旗艦または二番艦に手動で配備
  • 随伴艦にキラ付けしたい艦を手動で配備
  • 配備した後15分経過後(野埼タイマー)に母港画面を開く

発動すれば、cond49(無疲労)の艦であればcond値が上昇しキラ状態になります。

実際の例

画像のように野埼(改)を旗艦または二番艦に手動で配備し、
更に随伴艦(野埼が2番艦の場合は旗艦も)にキラ付けしたい艦を手動で配備

配備した後15分経過させ、その後母港に移動
※画像は15分以上経過した状態

その後編成画面を見ると、画像のように各艦キラ状態になります。

注意点

15分経過後の母港を開くタイミングで、
野埼自身の燃料弾薬補給済み、無傷(小破未満)、cond30以上、未入渠といった条件が必要です。
また、野埼自身が出撃中や遠征中の場合も、燃料弾薬の補給が必要になるので発動しません。

母港給糧艦システムが発動できる状況で、野埼の並び順を入れ替えた場合や、
随伴艦の配置を入れ替えた場合、野埼タイマー(後述)はリセットされます。
野埼以外の艦は未補給だったり、中大破していたりしてもOKです。

野埼タイマーの15分を経過していて、野埼が未補給等で母港給糧艦システムが
うまく発動できなかった場合も野埼タイマーはリセットされます。

他、イベント中の第三艦隊を使う場合、遊撃部隊の7番艦迄キラ付けすることが可能です。

効果量

通常、無疲労の状態はcond49で、cond49が回復の上限値になります。
野埼、野埼改を活用した場合、最大でcond54迄上昇させることができます。

野埼と野埼改で効果量が異なり、
野埼の場合は15分でcond+2・野埼改は15分でcond+3上昇します。
そのため、野埼の場合45分、野埼改の場合30分で最大値迄上昇させることができます。

※効果量の差はほとんどの場合気にしなくてOKです。

資源消費

cond値上昇が発生した場合、15分分の回復で、1隻につき燃料1消費します。
例えば通常艦隊で5隻に母港給糧艦システムによるキラ付けを適用する場合、
15分放置すると燃料を5、30分放置すると燃料10を消費します。

野埼タイマー

野埼タイマーは、母港給糧艦システムでの時間経過を示す俗称です。
野埼タイマーは、

  • 野埼(改)を旗艦または二番艦に手動で配備
  • 随伴艦にキラ付けしたい艦を手動で配備

これらの操作が終わった瞬間を0としカウントを開始します。
15分経過することで母港給糧艦システムの発動判定が行われ、
発動の有無に関わらずにリセットが行われます。
リセットされた後はまた0からカウントを開始します。

また、複数艦隊で野埼を運用することも可能です。野埼を複数所持している場合、
野埼タイマーは最後の1隻を艦隊の旗艦/2番艦に配備したタイミングや
その艦隊を動かしたタイミングでリセットされます。

野埼と野埼改で野埼タイマーは共通です。複数艦隊稼働させる場合、
条件を満たした全艦隊に同時に母港給糧艦システムが適用されます(=キラ状態になります。)

その他特記事項として、
プリセット(艦隊編成記録)や随伴艦一括解除では野埼タイマーはリセットされません
また、手動で1番艦(秘書艦は不可)や2番艦を除籍し、
野埼が1, 2番艦になった場合も野埼タイマーはリセットされません。
そのためプリセットを活用することで、野埼タイマーを待ちながら、
海域に出撃したり演習をこなしたりすることが可能です。

また、艦これ画面にログインしていない状況でも野埼タイマーは稼働しています。
野埼を全く動かしていない場合でも、あらかじめ準備しておけば、
プリセット機能を活用したキラ付け(後述)は可能です。
野埼を艦隊に配備していない状況でログインした時も、
前回の野埼タイマーが15分経過していれば、再度0からカウントを開始します。

実際の使用例

プレイ終了時の野埼運用や、明石や朝日の「泊地修理」との並行

明石と朝日は母港で泊地修理できますが、
プレイ状況によっては泊地修理する艦がいないこともあります。

泊地修理する艦がいない状態でブラウザを閉じる際、
野埼を使用して母港給糧艦システムを使えば無駄が少なくなります。

また、例えば明石を旗艦、野埼を2番艦にすることで、
泊地修理と母港給糧艦システムを同時に運用することも可能です。
修理する艦が少ない時や、修理したい艦とキラ付けしたい艦が同じ時に有効です。

母港で長時間放置していた時

野埼タイマーは「手動」で野埼を1, 2番艦に配置したり、
編成画面から艦隊の艦娘を入れ替えたりした場合にリセットされます。

つまり、手動ではない場合、例えば艦隊プリセットで野埼を呼び出したり、
艦娘を解体することによって野埼が3番艦から2番艦にスライドしたりする場合、
野埼タイマーのリセットは行われません。

これを活用すれば、例えば母港画面で長時間離席してから戻ってきた時に、
任意の艦にキラ付けを行うことが出来ます。

編成記録(艦隊プリセット機能)を活用する例

野埼タイマーを駆使すれば、予め艦隊を用意し、
「野埼タイマーが15分経過する時にプリセット展開」するだけでキラ付けが出来ます。

  1. 予め野埼とキラ付けしたい艦を編成記録
  2. 編成が呼び出せる状況で野埼タイマーが15分稼働している事を確認する
  3. 編成記録から野埼とキラ付けしたい艦の艦隊プリセットを呼び出し
    母港に移動する(キラ付け完了)

イメージとしてはこんな感じ。
予めキラ付け用の艦隊を準備する必要がありますが、任意の5隻にキラ付けが可能です。

  • 予め野埼とキラ付けしたい艦を編成記録

画像のようなプリセットを予め登録して用意しておきます。
一つと言わず艦隊プリセットの余裕がある分用意しておくと、都度のプリセ登録が不要になります。

  • 編成が呼び出せる状況で野埼タイマーが15分稼働している事を確認する
  • 編成記録から野埼とキラ付けしたい艦の艦隊プリセットを呼び出し
    母港に移動する(キラ付け完了)

※母港で放置していた時を想定して書きましたが、
15分未満の出撃ローテーションが作れていれば、その合間に野埼用のプリセット展開を挟むことで、
出撃しながらキラ付けも並行できるようになります。

例えば、3-2で戦果を稼いでいる場合は諸条件によりますが、
多い場合は15分の間に5出撃挟むことが出来ます。
5出撃した後に野埼のキラ付け用プリセを展開することで、
1-5等にいかなくてもキラ付けが可能になります。

また、13分位たったタイミングでプリセットを展開し、15分経過するまでの間に
ドロップ艦を解体したり、装備の廃棄を行ったりしてもOKです。

操作は複雑になりますし、出撃効率や戦果の時速は落ちてしまいますが、
鎮守府事情に合えば検討してもよいでしょう。

野埼が3番艦から2番艦にスライドする例

予め野埼のプリセットを用意していなくても、
後付で母港給糧艦システムを稼働させる(キラ付けする)方法です。

  1. 野埼タイマーが15分経過しているタイミングで母港にいる
  2. 除籍する艦を2番、野埼を3番に配置しつつキラ付けしたい艦隊を用意する
  3. 除籍してよい艦を除籍し母港に移動する(キラ付け完了)

イメージとしてはこんな感じ。
この方法だと、キラ付けできる艦が1隻減りますが、通常艦隊であれば4隻のキラ付けが可能になります。

画像は既に15分経過した状態
  • 1, 4, 5, 6番艦にキラ付けしたい艦を配備
  • 野埼を3番艦に配備
  • 2番艦に解体してもよいLv1の艦を配備

1番, 2番艦に野埼を置いてしまうと
その時点で野埼タイマーがリセットされてしまいます。しかし、
3番艦に配置した状態で他の艦を入れ替えても、野埼タイマーはリセットされません。

  • 2番艦の艦を解体

2番艦の艦を解体することで、画像のように野埼を
「母港給糧艦システム」の条件を満たせる2番に移動させることが出来ます。

  • 母港に移動し「母港給糧艦システム」の発動を確認

画像のようにキラ状態が確認できます。

北方鼠輸送作戦や東京急行(弐)等での遠征運用

東京急行(弐)に野埼を入れる例
東京急行(弐)38 02:55
編成例駆逐5自由1
ドラム缶(輸送用)4隻8個
資源(基礎値)420/0/200/0
練度旗艦:65 艦隊:240成功アイテム家具箱(小)0-1
ステータス-大成功アイテム-
出現条件37大成功条件ドラム缶型(10個

北方鼠輸送作戦や東京急行(弐)は、遠征の編成に自由枠があり、
且つキラが4隻以上で大成功を確定させることが可能です。

そのため、野埼を自由枠に入れることで、以下1~4の
運用をすることで、出撃によるキラ付けをせずにキラ状態での遠征運用が可能になります。

  1. 遠征開始
  2. 帰投し補給する
  3. 15分艦隊を放置し母港給糧艦システム稼働(キラ付け完了)
    ※第一艦隊で出撃や遠征などをしてもよい
  4. 遠征開始

この際、15分の放置中は第一艦隊の方で出撃をしても問題ないですし、
また、30分以上放置してしまった場合はキラ状態を2回活用することができます。
1-5等でキラ付けをし、連続してキラ遠征を出すのに比べると効率は落ちますが、
キラ付けしないまま遠征を出さないよりは効率が良くなります。

余談ですが、遠征でキラ艦を使用する場合、遠征一度につきcond-3されます。
野埼、野埼改何れも30分放置すると、遠征2回分のキラ付けが可能になります。
そのため野埼、野埼改の効果量差は遠征では気にする必要がありません。

ただ、野埼と野埼改では燃費に差があり、野埼は燃料補給量が10、野埼改は燃料補給量が15です。
野埼を遠征に出し続ける運用をする場合、資源消費の面では野埼のほうが有利です。

※特に連続して出すことができる(手間の少ない)、東京急行(弐)や北方鼠輸送作戦を紹介しています。
もちろん全艦キラが必要な遠征でも、野埼を使ってキラ付けをし、
1隻入れ替えるといった方法で通常海域の出撃せずともキラ遠征が行えます。

その他、ボーキサイト船団護衛・水上機基地建設・北方航路海上護衛あたりは適用しやすそうです。

野埼が2隻以上いる場合のタイマー短縮例

かなり面倒ですが、
野埼が2隻以上いる場合、以下の方法で野埼タイマーリセットを行うことで、
最大15分の放置をせずに出せるようになります。

  1. 野埼のいる艦隊で、母港給糧艦システムが発動できる条件で遠征を出す
  2. 遠征が帰投する5~14分程度前に、編成画面で野埼タイマーのリセットを行う
  3. 遠征が帰投しその後補給をする
  4. 野埼タイマーの15分が経過後母港給糧艦システム稼働(キラ付け完了)
    ※遠征疲労のcond-3(3分)分を回復させること

以下、ゲーム画面を使って紹介します。

ゲーム画像での説明

↑野埼のいる艦隊で、母港給糧艦システムが発動できる条件で遠征を出す
※長距離をだしています

↑遠征が帰投する5~12分程度前に、編成画面で野埼タイマーのリセットを行う
野埼のいる遠征が帰投するまで残り15分を割ったタイミングで、
野埼タイマーをリセットします。例えば野埼タイマー用のプリセットを使い展開、
画像の例であれば野埼と鵜来の位置を入れ替えて、タイマーをリセットしましょう。

↑遠征が帰投しその後補給をする
補給しないと野埼の発動は無効なので補給します。

↑野埼タイマーの15分が経過後母港画面に移行する(その後野埼の艦隊を開いた画像)
※遠征疲労のcond-3(3分)分を同時に回復させること

無疲労の遠征が帰ってきた場合、cond49から-3されてcond46で帰投します。
そのため、野埼タイマーが発動するタイミングで3分分の疲労を同時に回復させないと、
このこの方法はうまくいきません。

この方法を継続してやるには、遠征が返ってくる10分前などに、
何らかの方法で気付ける仕組みが必要になります。

紹介しましたが実際の艦隊運用に取り入れるのは難しそう。

仕事の休憩中や寝る前に遠征を出す前の空き時間の活用

長時間艦これを触れないタイミングがあると思います。
遠征は一度出すと一定時間拘束されますが、
遠征時間より触れない時間が長いと、遠征の待機時間が発生してしまいます。

この時、遠征を出すまでの時間に余裕があれば、
遠征を出す前に空いている艦隊で野埼を活用することで、
効率よくキラ付けをすることが可能です。

遠征でのバイト艦や大破した艦へのキラ付け

遠征で、レベル1の艦を使う場合、その艦にキラ付けができるようになります。

特にマンスリー遠征では、大破した艦にもキラ付けすることが可能です。
マンスリー遠征では大破艦が発生してしまうので、
大破する艦を減らしながら遠征にだし直すことが可能です。

イベント出撃中の支援艦隊や本体へのキラ付け

イベント海域の出撃は、野埼タイマーの恩恵を受けやすいです。

連合艦隊が含まれる戦闘では、cond50以上でキラ状態の戦闘となるため、
例えば初戦潜水艦マスで第二艦隊のキラ付けに活用することが考えられます。
また支援艦隊では、cond50あればキラ状態の恩恵を受けるため、無キラと比べると
道中支援の到達率や、砲撃支援の命中率に大きく影響します。

例えば道中の短い海域であれば、イベント海域から帰投した後に
編成記録(プリセット機能)を活用することで、
野埼タイマーの15分毎にキラ状態で再出撃が可能になります。
※編成記録からの呼び出しでは野埼タイマーがリセットされない

支援艦隊であれば、駆逐艦の1隻のみキラ付けをし、
残りの5隻は母港給糧艦システムを活用することで支援のキラ付けを最小限にすることが出来ます。
支援艦隊はランダムでcond値が減少しますが、野埼改の方が連続で支援に出せる可能性が上がります。

※通常艦隊だとcond53はほしいことが多く、30分以上待つ必要があります。
これは効率を考えるとあまり現実的ではなさそうです。

タイマーやクロック機能の活用

実際に野埼タイマーを活用する場合、
例えば物理的にキッチンタイマーの使用や、スマホで15分のタイマー設定が考えられます。

PCの場合、Windows11ではクロック機能が実装されているため、そちらを15分で設定し使用してもよいでしょう。

また、専用ブラウザを使っている場合、そちらの実装に期待してもいいかもしれません。

まとめ

2025秋イベE4-4を始め、イベント海域の複数地点でドロップします。
掘れるうちに掘っておきましょう!