2017冬イベの際に、基地航空隊を活躍させる方法の一つとして「制空値を調整するために艦戦を1-2混ぜる」というものが「艦戦1陸攻3で編成すればいい」という風に解釈され、誤った編成で攻略に苦戦するといった提督が多く見られました。この記事では、制空値調整がどういうものかを解説します。

(08/23 修正/加筆)

そもそも基地航空隊って何?という提督は、以下記事を参考。
基地航空隊を活用しよう 運用方法・艦載機毎の制空値・彩雲の防空効果等

制空権の基本的な話

通常の航空戦の場合

まず、航空戦について(制空権の閾値について)簡単に説明をします。
通常航空戦では、敵の艦載機と味方の艦載機の制空値の合計を比較し、
その状態によって制空状態を決定します。

制空状態制空値敵制空値が300の場合に必要な制空値敵機撃墜割合味方被害割合
制空権喪失1/3以下00~10%65/256~150/256
航空劣勢1/3より多く、2/3以下1010~40%45/256~105/256
航空均衡2/3より多く、3/2(1.5倍)より小さい2010~60%30/256~75/256
航空優勢3/2(1.5倍)以上、3倍より小さい4500~80%20/256~45/256
制空権確保3倍以上9000~100%7/256~15/256

通常の航空戦の場合、”航空劣勢”と”航空均衡”時は制空状態非表示ですが、
その他の場合に関しては制空状態が表示されますね。

例えば敵の基礎制空値が300の場合、
制空値0と制空値100は、どちらも等しく”制空権喪失”です。
敵機の撃墜数と味方の被害数は制空状態の中で決まるため、
味方制空値が0の場合も100の場合も敵機を撃墜できる期待値は変わりません。

同様に、制空値450あれば航空優勢となりますが、制空値850あっても
航空優勢です。この場合も敵機撃墜期待値は変わりません。

基地航空隊の場合

基地航空隊の場合も基本は一緒で、
基地航空隊の制空値と敵の制空値を比較します。

この際、基地航空隊では”制空権喪失”や”航空優勢”等一切表示がありません

上の表と同じ敵制空値が300の場合、
基地航空隊の制空値が100以下であれば制空権喪失、101以上あれば航空劣勢
となり、この1の差で敵機の撃墜数や味方の被害数は大きく変わってきます

制空状態失う機数(18機中隊)残機(艦戦or対空砲火前)
制空権喪失4-108-14
航空劣勢3-711-15
均衡2-513-16

基地航空隊(或いは18機のスロット)は上記の機数がランダムで減らされ、その後ツ級や
空母棲姫等の対空砲火をかいくぐり、敵艦を攻撃する事になります。

航空劣勢と制空権喪失時航空機の残機の差は、当然航空機が
全滅するかどうかに影響してくることになります。

艦戦1陸攻3とおいた場合に”制空権喪失”してしまうような状況であれば、
艦戦は完全に無駄なものとなります。それなら陸攻を4つおいたほうがマシですね。
問題は、制空権喪失してるかどうかは傍目からわからないので、
制空値がわかってる状況であればちゃんと最初から制空を調整する必要があります。

※艦戦が10機落とされて残機8とかだった場合、航空劣勢ではあり得ない事象なので
制空権喪失してるとわかる。こういった例はありますが、基本的には計算で把握したい。

基地航空隊の後で本体が制空争いをした場合

基地航空隊を含む際の航空戦の順番ですが、
第一(→第二→第三)と順番に攻撃していきます。

同じマスに2部隊の基地航空隊を集中して投げる場合、

  • 第一航空隊の攻撃(VS敵制空値)
    第一航空隊の第二波攻撃(第一波で減らされた敵制空値)
  • 第二航空隊の攻撃(VS第一航空隊で削られた敵の制空値
    第ニ航空隊の第二波攻撃(第一波で減らされた敵制空値
  • 通常の航空戦(VS基地航空隊の攻撃で削られた敵の制空値

航空攻撃毎に敵の制空値は変化するということ。

上の例では合計4回制空値を削っているので航空劣勢での調整がうまく行えている場合、
航空戦時の敵制空値は大きく低下している状態になります。

当然随伴艦のヲ級flagshipなどを落としていればその分敵の制空値が下がるので、
制空状態は安定して制空権確保が狙いやすくなります。


その他基地航空隊の仕様

集中時2度目の攻撃は中隊が回復する

基地航空隊集中配置した場合、各中隊敵を2回攻撃するわけですが
1度目に全滅した場合であっても、2度目の攻撃時は全中隊回復した状態で攻撃します。

機数が残っているのに艦載機熟練度が0に!ということが起こるのは、
1度目の攻撃で全滅したから熟練度がリセットされたわけです。

1度目の攻撃で制空劣勢を取れた場合、2度目も劣勢以上、
敵の制空値の低下が大きければ均衡になります。
なお、6-5でCマスとFマスのように振り分けた場合、中隊の回復は起こりません。

陸攻のクリティカル補正なし

艦攻、艦爆の場合航空戦でのクリティカル発動時、
攻撃機搭載方法によって”1.5(基礎クリティカル)×1.1~1.5(熟練度補正)”
の火力になります。

参考:
艦載機熟練度に関して 制空能力やクリティカル率等

一方艦攻・艦爆を基地航空隊に載せた時は、各中隊が1スロ毎に分割されてると考え、
“1.5×1.2=1.8″の火力となると考えられています。

そして、陸攻を基地航空隊に載せたときは熟練度による火力補正、クリティカル率補正はなく、
“1.5×1=1.5″の火力になります。

陸攻の熟練度効果

なら、陸攻にある熟練度は何なのかと言った話になりますが、
陸攻の熟練度は制空値に関わってきています

具体的には艦攻、艦爆と同じで、熟練度MAXであれば√10の
制空値ボーナスが付与されます。

制空値陸攻例熟練度なし熟練度最大戦闘行動半径
6爆装一式戦 隼III型改(55戦隊)25285
4一式陸攻 三四型16208
3一式陸攻 (二二型甲,(野中隊)),銀河121510/9/9
2一式陸攻8119
1九六式陸攻478

よく使われる艦戦1陸攻3の場合であれば、陸攻の熟練度状態によって
9~10程度制空値に差が出てくるということ。

計算する時に全機の熟練度が全滅しているということは考えにくいですが、
ツ級eliteがいる海域等では全機熟練度最大ということもあまりないので、
状況に合わせて余裕を持った制空値調整が必要になってきます。

基地空襲での機数低下

基地へ空襲を受けた場合、50以上のダメージを受けた場合
被害を受けた基地の一番上の中隊の機数が1~4機撃墜されます

例えば陸攻3艦戦1とおいた場合、攻撃機は潰されてしまいますが制空値は温存しやすく、
逆に艦戦1陸攻3とおいた場合は攻撃機は温存できますが、
制空値がギリギリだと制空権喪失につながりやすくなります。

どちらが正解かは鎮守府や準備する制空状態によって変わりますが、
基本的には艦戦を上に配置するのが正解と考えておけばよいでしょう。

艦戦の熟練度低下

補給を忘れた等の理由で制空権喪失した場合、艦戦の熟練度が低下することがあります。
艦戦の熟練度が【>>】の状態と【\\\】の状態では制空値に8-9差があり、
微妙なラインの制空調整をしようとしている場合、”航空劣勢”から”制空権喪失”
に推移するのに十分な数値です。

この差で本体が航空優勢を確保できなくなり、その影響で勝利を逃す・・・
と言ったことも十分考えられるので、注意して対応しましょう。

出撃時実質対空航空機例制空値(搭載18)戦闘行動半径
18.5一式戦 隼II型(64戦隊)1037
16Spitfire Mk.IX(熟練)934
15三式戦 飛燕(飛行第244戦隊),震電改884/2
14零式艦戦53型(岩本隊)★max846
13.5三式戦 飛燕一型丁824
12.5一式戦 隼III型甲(54戦隊)787
12.5三式戦 飛燕783
12烈風改765
12Spitfire Mk.V765
11.5一式戦 隼III型甲736
11零式艦戦52型(熟練)★max,烈風(六〇一空)726/5
10零式艦戦21型(熟練)★max,烈風677/5
9零式艦戦52型(熟練)636
8零式艦戦21型(熟練)597
二式大艇3(搭載4)20

※零式艦戦52型丙(六〇一空)等あまり使われないであろう艦戦、陸戦は省いています。

上記の表と陸攻の表を元に制空値は計算ができますが、
上の表はあくまでも”熟練度最大”を想定しているということですね。

零式艦戦21型(熟練),零式艦戦52型(熟練)の改修

上記の表を見たら分かる通り、対空値があって且つ戦闘行動半径も高い艦戦は、

  • 零式艦戦21型(熟練)
  • 零式艦戦52型(熟練)

の2つです。これらは両方共改修することが出来、改修MAXまで
強化することによって制空値の調整を容易に出来るパターンが出てきています。

 

参考
艦載機改修は零式艦戦21型からスタートでネジ節約しよう
【改修工廠】必要ネジ数別 おすすめ改修装備まとめ

但し、2017春イベを甲作戦でクリアしていれば、
一式戦 隼II型(64戦隊)・一式戦 隼III型甲(54戦隊)等戦闘行動半径7の陸戦があるため
この改修をする必要性は大きく下がります。

所持していない場合は今後のことを考え、零式艦戦21型(熟練)/零式艦戦52型(熟練)
それぞれ1機ずつ改修MAXを目指しておくと良いでしょう。

※今後より上位の物が出てきても、
素で対空10,対空11の艦戦となるので当面腐ることはありません。

敵敵偵察機の対空値が加算

深海棲艦勢の偵察機には対空がついていますが、基地航空隊と敵艦隊が
航空戦を行っている場合、偵察機の制空値も考慮される仕様になっています。

艦名偵察機名スロット数制空値
軽巡ヘ級flagship深海棲艦偵察機21
軽巡ツ級elite深海棲艦偵察機31
重巡リ級flagship深海棲艦偵察機42
重巡ネ級elite深海棲艦偵察機42
戦艦タ級flagship飛び魚偵察機44
戦艦ル級flagship深海棲艦偵察機52

※2017夏イベE-4~E-7甲の随伴艦で偵察機もってる艦です

深海棲艦偵察機は対空1,飛び魚偵察機は対空2となっているため制空値加算ではこのような形に。
wikiや一般的な制空値表記には反映されていないため注意しましょう。

制空権喪失でも陸攻4にするパターン

最後に陸攻4にするパターンですが、

  • 艦戦の質が足りてなく、艦戦1で劣勢に届かない
  • そもそも艦戦の戦闘行動半径が足りない
  • 制空値を確保する必要がない

と言ったことが考えられます。

艦戦の質が足りてない場合であっても、”本体の航空優勢が厳しい場合”
艦戦2にして敵の制空値を削ると言ったことも考えられますね。

そのような個別の状況下では各提督で判断できるようにしたいところです。

まとめ

ここまでが基地航空隊で航空劣勢を取る流れの概要になります。

続編
基地航空隊を使った制空値調整の具体例【6-5】